ラニーニャ現象に近い状態は急速に解消へ 春は平常の状態が続く可能性が高い
12月の実況
太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高かった一方、中部から東部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は西部で平年より高かった一方、東部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は全域で平年よりやや強まりました。対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近では不活発でした。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られますが、ラニーニャ現象に近い状態となっていることを示しています。
今後の見通し
大気海洋結合モデルは、この暖水の東進に伴いエルニーニョ監視海域の海面水温が上昇して、冬の終わりには基準値に近い値となり、春の終わりには基準値に近い値か基準値より高い値で推移すると予測しています。
以上のことから、ラニーニャ現象に近い状態は冬の終わりにかけて急速に解消し、ラニーニャ現象の発生には至らない見込みで、春の終わりにはエルニーニョ現象が発生する可能性もあります(40%)が、平常の状態が続く可能性の方がより高くなっています(60%)。
エルニーニョ/ラニーニャ現象とは
エルニーニョ/ラニーニャ現象は、海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。
「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすく、「ラニーニャ現象」発生時は、夏に沖縄・奄美で雨量が多く、冬は寒気が流れ込みやすいと言われています。
