2026年の夏にはエルニーニョ現象が発生か 3月10日発表の監視速報
2月の実況
それによりますと、 2月のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値からの差は+0.1℃で、基準値に近い値でした。また、エルニーニョ/ラニーニャ現象発生の判断に使用している5か月移動平均値の12月の値は-0.4℃で、基準値に近い値でした。
太平洋赤道域の海面水温は西部と東部で平年より高かった一方、中部では平年より低くなりました。太平洋赤道域の海洋表層の水温は東部の一部で平年より低かったほかは平年より高くなりました。
太平洋赤道域の大気下層の東風(貿易風)は、西部と中部で平年より強かったですが、東部ではほぼ平年並みでした。
対流活動は、太平洋赤道域の日付変更線付近ではやや不活発でした。
このような大気と海洋の状態は、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態と見られ、ラニーニャ現象に近い状態は解消に向かっていることを示しています。
今後の見通し
ただし、春を超えるエルニーニョ現象の予測は不確実性が大きくなっています。
以上のことから、春の間にエルニーニョ現象が発生する可能性と平常の状態が続く可能性が同程度(50%)となり、夏には平常の状態が続く可能性もあります(40%)が、エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高くなる(60%)とみられます。
西太平洋熱帯域及びインド洋熱帯域の状況
2月の西太平洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い値でした。今後、春は基準値より高い値か基準値に近い値で、夏は基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測されます。
【インド洋熱帯域】
2月のインド洋熱帯域の海面水温は、基準値に近い値でした。今後、夏にかけて、基準値より低い値か基準値に近い値で推移すると予測されます。
エルニーニョ現象とは?
ただ、何らかの原因で東風が弱まると、西側の暖かい海水が東側へ広がるとともに、東側にわき上がる冷たい海水の勢いが弱まり、南米沖の海面水温が通常より高くなります。このように、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。
「エルニーニョ現象」は海で起こる現象ですが、発生すると大気にも影響を及ぼし、世界各地で気圧配置などがいつもとは違った状態になります。雨や雪の降りやすい場所や、風の吹き方、気温などが変わってくるのです。
「エルニーニョ現象」発生時の日本は、これまでの統計によると冷夏や暖冬になりやすいと言われていますが、2月24日発表の最新の暖候期予報では、2026年の夏の気温は全国的に高い予想となっています。

