10月まで残暑が長引き 秋の訪れ遅い 秋雨・台風シーズンの大雨に注意 3か月予報
予想される海洋と大気の特徴
上の図は、予想される海洋と大気の特徴を示しています。
太平洋熱帯域の海面水温は、インド洋東部からフィリピンの東の海上にかけて高く、中部で低いでしょう。このため、積乱雲の発生がインド洋東部からフィリピンの東の海上にかけて多い一方、太平洋熱帯域の中部では少ない見込みです。また、北太平洋の中緯度帯では、海面水温が高いでしょう。
これらの影響により、上空の偏西風が平年より北よりを流れるため、日本付近は暖かい空気に覆われやすくなる見込みです。沖縄・奄美と東・西日本の太平洋側を中心に低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすくなるでしょう。
季節の歩みが遅く 10月にかけて残暑が長引く
11月に入ると、西日本と沖縄・奄美は、気温が「ほぼ平年並み」になる見通しです。東日本は「平年並みか高い」、北日本は引き続き「平年より高い」でしょう。季節の歩みは全般に遅い傾向ですが、秋の風が涼しく感じられたり、肌寒さを感じることが増えそうです。
10月を中心に秋雨や台風による大雨に注意
10月頃にかけては、秋雨や台風のシーズンとなるため、太平洋側を中心に、大雨や台風の情報に十分注意してください。
