今日29日朝の近畿は多くの所でこの秋一番の低い気温 明日30日の朝も底冷え注意
今日29日朝の近畿は、冷たい空気の流入や放射冷却の影響で気温がグッと下がりました。大阪で最低気温10.3℃になるなど、ほとんどのアメダスの地点で、この秋最も低い気温を観測。明日30日の朝も冷える見込みで、服装や体調の管理に注意が必要です。また、日中との気温差にもご注意ください。
今日29日朝 近畿の多くの所で気温が今季最低に
昨日28日夜から今日29日朝にかけて、近畿では、冷たい空気の流れ込みや放射冷却の影響で、グッと気温が下がりました。今朝の最低気温は、大阪で10.3℃、京都で8.7℃、奈良で6.7℃、和歌山で9.5℃を観測するなど、近畿64地点のアメダスのうち61地点で今季最低となりました。最も低かったのは甲賀市信楽(滋賀)の1.3℃でした。
ただ、今日29日は晴れて、日中19℃前後まで気温が上がる所が多でしょう。昼間は日差しのもとではホッとできそうです。
明日30日朝も底冷え注意 日中との寒暖差大
今日29日の夜は晴れて放射冷却が強まるため、明日30日の朝も底冷えとなる所が多い見込みです。予想最低気温は10℃前後の所が多く、山間部では5℃を下回る所もあるでしょう。今夜も暖かくしておやすみください。
一方で明日30日の日中は、日差しのパワーに加え、上空の冷たい空気が抜けていくため、今日29日よりも気温が上がる見込みです。最高気温は21℃前後の所が多く、朝と日中の気温差が大きくなるでしょう。気温変化に合わせられるよう、調節しやすい服装でお出かけください。
3日の朝も底冷え強まる
31日(金)から1日(土)は曇りや雨で、冷え込みは強まらず、各地とも朝の最低気温は平年より高い見込みです。1日(土)の雨のあと、一時的に冷たい空気が流れ込み、放射冷却も強まるため、再び底冷えとなるでしょう。3日(月)を中心に朝の気温が下がり、最低気温が11℃前後になる所が多い見込みです。奈良など内陸部では10℃を下回る所もあるでしょう。
この先は、度々、朝の冷え込みが強まったり、空気が乾燥したりする日がある見込みです。防寒着や暖房の準備を進めるとともに、お肌や喉のケアにも気を付けるようにしてください。
晴れる日ほど冷える「放射冷却」
夜から朝にかけて雲が多いと地面近くの熱が空へ逃げにくく、それほど冷え込みは強まらないのですが、逆に穏やかに晴れると地面近くの熱がどんどん空へ逃げてしまうため、朝の冷え込みが強まります。この地面近くの熱が空へ逃げていく現象を「放射冷却」といいます。
秋から冬にかけては、「放射冷却」が、朝の気温を大きく左右します。晴れる日ほど朝の気温が下がり、日中との気温差が大きくなるため、体を冷やさないようご注意ください。