この春、すっきり晴れないのはなぜ? 雨が多い見込みでも、水の回復が遅れる理由
この先も、すっきりとした晴れが続きにくい空の流れ
この先も、日本付近には高気圧が安定して張り出しにくいでしょう。低気圧や前線の影響が短い周期で続く見込みです。
上空や地上の予想天気図を見ると、日本付近では高気圧が長く居座りにくい場の流れとなっています。高気圧が日本付近をしっかり覆う形が、あまり期待できそうもありません。このため、天気が持ち直す日もありながら、晴天が続くとは限らないでしょう。
雨は増える見込みでも、これまでの少雨の影響は残る可能性
気象庁の1か月予報でも「向こう1か月の降水量は多い見込み」となっています。ですが、あわせて「少雨の影響が残る可能性がある」としています。
雨が増えるとしても、これまでに進んだ川の水量の低下や地面の乾きは、すぐに解消するとは限らないのです。過去の不足分が大きく、今後の雨の降り方が、回復型とは限らない場合、水循環には回復までに時間差が生じやすい、という構造が背景にあります。
ここでいう「水循環」とは、雨として降った水が、地面にしみ込み、川を流れ、時間をかけて次の雨へとつながっていく一連の流れのことです。雨が降っても、その流れのどの段階まで水が届くかには、どうしても時間差が生じます。
降水量が多い見込みでも、短時間の強い雨だけ、局地的な雨、平野部中心の雨では、水循環の回復には効きにくいのです。
雨の降る量だけでなく、どんな降り方になるのかも、これから気象情報を見る上で重要になりそうです。
この春の天気をどう見ればよいか
ところが、このあとしばらくは、例年の春と比べると、晴天をもたらす強い高気圧が、日本付近を覆いにくいでしょう。天気が回復しても、すっきりと晴れることは少ない見込みです。曇りや雨の日が多い一方で、雨の降り方については、弱い雨であったり、強い雨であっても比較的短い時間の雨、雨の範囲が広域にはならず、平野部中心の雨が多くなりそうです。このため、水循環の回復は遅れる可能性があります。

