今日2日の夕方は「きぼう」の観測チャンス 各地の天気は?
「きぼう」が見られる地域や時間
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
上の図は「きぼう」が見え始める時刻と最大仰角(最接近)時の方角です。午後5時55分頃から観測のチャンスがあります。見え始めから見え終わりまでは6分程度の所が多くなっています。九州から関東にかけては「◎」や「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。東北や北海道は「△」で、天気次第ではありますが、見ることができそうです。ただ、「きぼう」が高度の低い所を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。
気になる夕方の天気は?
関東や東海、近畿、中国、四国、九州では、ところどころで雲が広がりますが、雲には隙間がありそうです。隙間から観測のチャンスありです。
沖縄では雲が多く、観測をするのは難しそうです。
「きぼう」が見える条件
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
