2026年暑さの見通し 40℃以上の「酷暑日」全国で延べ7〜14地点を予想
今年の酷暑日の見通しと、今のうちからできる対策について解説します。
日本の夏、40℃以上はもう珍しくない?
日本気象協会では、こうした極端な暑さへの注意喚起と、熱中症予防の普及啓発を一層強化するため、最高気温40℃以上の日を「酷暑日(こくしょび)」と名付け、日々の気象情報やニュースなどで積極的に使用しています。
なおこの名称は、2022年8月に日本気象協会所属の気象予報士130名へのアンケート結果をもとに決定したものです。(※日本気象協会が独自に定めた名称であり、気象庁が公式に定義している用語ではありません。)
◆2022年8月 暑さに関する名称の決定について
「日本気象協会が選ぶ 暑さに関する新しい言葉 ~tenki.jpラボVol.22~」
さらに昨年2025年には、過去最多となる延べ30地点で酷暑日が観測され、国内観測史上最高となる41.8℃(群馬県伊勢崎市)も記録されました。
以前は数十年に一度のレベルであった40℃級の暑さは、いまや「稀」とは言い難い状況になってきているのです。
2026年の夏も40℃以上の酷暑日に警戒
日本気象協会が独自の予報モデルで解析した結果によると、今年は全国の延べ7~14地点で40℃以上の酷暑日が見込まれています。これは、直近10年間の平均と同じくらいか、やや多い予想です。
予測には一定の幅があるものの、条件がそろった場合には、酷暑日の延べ地点数が2025年・2018年に次いで過去3番目の多さとなる可能性も示されています。
これまで酷暑日は、東日本・西日本を中心とした内陸部や盆地、山あいの地域で多く観測されてきました。これらの地域では、太平洋高気圧に覆われて強い日射が続くことに加え、上空のチベット高気圧の張り出しや、山を越えた風が乾いた熱風となって吹き下りるフェーン現象などが重なったときに、気温が40℃以上まで上がりやすくなる特徴があります。
2025年の夏が記録的な高温となったのは、地球の大気全体の気温が高くなっていたことを背景に、こうした条件が重なりやすかったことが影響していたと考えられています。
2026年の夏も、地球の大気全体の気温が高い状態が続くことに加えて、日本付近では偏西風が平年よりやや北を流れやすいため、太平洋高気圧の本州付近への張り出しがやや強くなると予測されています。
このため、気温は全国的に平年よりも高くなりやすく、チベット高気圧の張り出しやフェーン現象の発生が重なった場合には、東日本や西日本を中心に酷暑日の発生が多くなる可能性があります。
一足早く、酷暑に負けないための準備を
①春から始める「暑熱順化(しょねつじゅんか)」
暑熱順化とは、体が暑さに慣れることです。暑熱順化ができていないと、体の熱をうまく外に逃がすことができず、熱中症のリスクが高まります。
個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から運動や入浴で汗をかいて体を暑さに慣れさせておくと、高温下でも体がスムーズに汗をかけるようになり、熱中症の予防につながります。
本格的に暑くなる前に、エアコンの試運転を行い、異常がないかを確認しておきましょう。
例年、7月前後にエアコンの点検・修理や取付け工事が集中し、買い替えが必要になった場合、購入から設置まで数週間待たされる場合があります。
暑さの中でエアコンが使えない状態が続くと、熱中症の危険性が高まります。安心して快適な夏を迎えるために、早めにエアコンの試運転を行い、異常がないかを確認しておきましょう。
なお、エアコンの試運転前には、エアコンフィルターのほこりを掃除機で吸いとるなど、フィルターを掃除しておくと安心です。

