北海道のこの先1か月 低気圧の影響で2週目を中心に大雪となることも
北海道の向こう1か月は、気温は平年並みですが、数日の周期で変動が大きくなりそうです。しかし、低気圧の影響を受けやすくなるため、日本海側やオホーツク海側は平年に比べて曇りや雪の日が多く、太平洋側では晴れの日が少ない見込みです。降水量は全道的に平年より多くなるため、例年に比べて大雪のリスクが高くなりそうです。
1週目(12月27日~1月2日) 気温変化が大きい 初日の出は太平洋側やオホーツク海側で可能性高い?
1週目の北海道は、日本海側やオホーツク海側では平年と同様に曇りや雪の日が多く、一方、太平洋側では晴れの日が多くなりそうです。直近では、明日26日(金)~明後日27日(土)にかけて冬型の気圧配置や上空の寒気が強まるため、日本海側では局地的な大雪や猛ふぶきとなるおそれがあり、交通障害に警戒が必要です。最新の天気予報や気象情報に留意ください。また、29日(月)頃にも低気圧を含む気圧の谷の通過が予想されており、こちらは低気圧が持ち込む暖かい空気によって雨や湿った雪の降る所が多くなるでしょう。路面状況の変化や傾斜地などでのなだれなどに注意して下さい。
気温は、上空に強い寒気が居座る27日(土)までは平年より低く、札幌の最高気温はマイナス4度にとどまるなど日中も厳しい寒さとなるでしょう。しかし、29日(月)には最高気温がプラスの5度前後となる所が多くなる見込みです。気温差の大きい期間となりそうですので、気温差で体調を崩さないようにしましょう。
なお年明けの1月1日は、日本海側は寒気や気圧の谷の影響で雲が広がりやすく、北部では雪の降ることもあるでしょう。一方、太平洋側やオホーツク海側は割合晴れそうで、この方面では初日の出も期待できそうです。
2週目 1月3日~1月9日 低気圧の影響を受けやすく、大雪のリスクが高くなりそう
2週目は、北海道は低気圧の影響を受けやすくなり、日本海側やオホーツク海側では平年と同様に曇りや雪の日が多く、太平洋側では晴れの日が平年より少なくなりそうです。例年この時期、北海道では冬型の気圧配置や上空の寒気の影響などにより日本海側では雪が降りやすく、一方太平洋側では東部を中心に晴れる日が多くなります。ただしこの期間は北海道付近は気圧の谷となりやすく、低気圧の影響を受けやすい予想となっており、日本海側はもとよりオホーツク海側や太平洋側でも雪の降ることが例年より多くなる可能性があります。
2025年12月14日~15日にも本州方面から北上する低気圧が発達しながら北海道付近を通過した影響で道内では太平洋側東部やオホーツク海側を中心に広くまとまった雪が降り、オホーツク海側の遠軽町白滝では15日の日降雪量で60センチを観測しました。低気圧が発達しながら北海道付近を通過すると、普段あまり雪の降らない道東方面などで大雪となるおそれがあります。大雪のおそれなどの事前情報が出された時には天気予報や気象情報に留意し、万一停電などの事態が発生しても対応できる準備をしておきましょう。
3~4週目 1月10日~1月23日 低気圧の影響を受けやすく、大雪のリスクが高くなりそう
この期間は1週目と同じく、日本海側やオホーツク海側では平年と同様に曇りや雪の日が多く、一方、太平洋側では晴れの日が多くなりそうです。気温はほぼ平年並みと予想されています。北海道付近は冬型の気圧配置や上空の寒気の影響で日本海側で雪の降る日がありますが、2週目から引き続き、低気圧の影響を受けることもありそうです。1月も下旬となると年間で最も寒い時期と近くなり、ひとたび強い寒気が上空に入ると厳しい寒さに見舞われたり、思わぬ大雪となることもたびたび見られます。寒さで対象を崩さないよう、万全の防寒対策をして厳しい冬を乗り切りましょう。