12日、13日の山の天気 富士山の全登山口で山開き 雲海の可能性あり
衛星画像 オホーツク海高気圧が出現して梅雨らしい状況
一方日本の南の海上に目を向けると、熱帯低気圧や低圧部に伴う対流雲がたくさん発生しています。日本の南には非常に湿った空気が広がっており、西日本の太平洋側は湿った空気の影響を受けやすくなっています。
予想天気図 土曜日朝は雲海のところも 南から湿った空気拡大
12日(土)は北海道の北にあった高気圧ははるか東に移動してしまいますが、北海道や日本海には等圧線が突き出していて「気圧の尾根」となっています。高気圧の勢力がまだ残っていることを意味します。このため北日本と東日本の太平洋側には冷たい北東気流が流れ込み続けて、雲海を発生させる可能性があります。安達太良山、那須岳、谷川岳、富士山、北岳といった太平洋側に開けた山はのきなみ曇りの予報になっていますが、上空には乾燥空気が広がる予想なので標高2000m以上まで登ってくると山頂部が雲から抜けて雲海が見られる可能性もありそうです。湿った北東気流が届かない日本海側の山では晴れる山岳が多い見込みです。四国と九州は湿った空気の影響を受けやすく、剣山と九重山は雨の予報です。
13日(日)は北側の高気圧の勢力がなくなり、北高型が解消します。一方、南から流れ込んでくる湿った空気は影響する範囲が拡大する予想です。晴れる山岳が多いですが、大気の状態が不安定になるため東日本と西日本の山を中心に、大規模ではないものの午後は雨の降るところがあるでしょう。立山と富士山、伯耆大山に雨のマークがついています。不安定による雨なので、雨のマークがついていない山岳でも天気の変化に注意が必要です。四国と九州は湿った空気が流れ込み続けて、剣山と九重山は雨の予報です。
