6日、7日の山の天気 高山は夏の終わりを感じる冷え込み 夏富士は来週閉山へ
衛星画像 台風15号を中心に夏と秋の空気が入れ替え
台風15号は午後3時には伊豆半島の東にあって、東日本の太平洋側に台風の活発な雲がかかっています。台風中心の北側にも扇状に雲が広がっていますが、このような雲の特徴は台風が温帯低気圧に変わりつつあることを示しています。そのため台風の東側には暖かい夏の空気、台風の西側には北からの比較的冷たい秋の空気が流れ込んできています。秋の台風は季節を進める役割を果たすことが多いのです。
この後、台風15号は日本の東に離れていくため東日本にも秋の空気が流れ込む見込みです。残暑に嫌気がさしたころ、大陸から吹いてくる乾いた北風を青北風(あおぎた)といいます。週末の山岳は爽やかに晴れる一方で、朝晩の冷え込みが強まることが予想されます。
予想天気図 おおむね高気圧に覆われるが、7日は北海道に前線が接近
6日(土)は台風から変わる低気圧が日本から離れ、本州付近は移動性高気圧に覆われる見込みです。このため全国的に晴れる山岳が多いでしょう。比較的冷涼な秋の空気が流れ込むため、6日の朝は冷え込む山岳が多く、富士山頂で4℃、立山山頂で6℃の予想です。とくに富士山頂では北西の風が吹きやすい時間があるため寒さへの対策が欠かせません。一方、午後は気温の上昇や湿った空気の影響で、東日本では雲が広がる山岳があり、局地的に雨が降る可能性があります。
7日(日)は前線や低気圧が北海道に近づく予想です。北海道の山岳は曇りや雨でしょう。東北と北陸の山岳ははじめ曇りで、次第に雨が降る予想です。関東から九州にかけてはよく晴れるところが多いものの、上空では前線に向かって南西の風が吹き込みます。標高が高い山を中心に10メートル前後の風が吹く可能性があるため注意が必要です。吹きさらしでは体感温度が大きく下がるため、余裕を持った服装・装備を心掛けましょう。
