寒気居座る 日本海側大雪警戒 太平洋側も
16日 教科書通りの冬型気圧配置
また、気象衛星からの画像では、日本海にびっしりと細い筋状の雲が並んでいることとその雲が大陸近くまで覆いつくしていることが、ご覧いただけると思います。これらの雲と大陸との間にできる「すき間」のことを気象関係者は離岸距離(りがんきょり)と呼んでいて、寒気の強さや規模の目安にしています。つまり、距離が狭ければ狭いほど寒気は強く継続的ということです。けさの離岸距離は強く継続的と分類しています。
きょう 日本海側続く大雪に警戒 雪雲は太平洋側にも
あす17日朝6時にかけて予想される降雪量は、北陸で100cm、関東甲信(主に長野県)で80cm、東北と近畿で70cm、中国地方で60㎝、東海で50㎝、北海道で40㎝で、その後18日朝6時までの24時間に東北で40㎝から60㎝、北陸で30㎝から50㎝、関東甲信と東海、近畿、中国地方で20㎝~40㎝が見込まれています。
これまで雪が少ない傾向だったところへの急な大雪ですから、積雪と路面の凍結、なだれ、樹木などへの着雪などに、ご注意下さい。
この雪雲は、太平洋側との先にある奥羽山脈や越後山脈、南北アルプス、中国山地などを軽く越えて、太平洋側にも流れ出します。太平洋側の主に山沿いの地域でも大雪に、ご注意下さい。
また、寒気がストレートに流れ込む九州各地は、雲が広がりやすく、北部を中心に雨か雪に降る所が多いでしょう。鹿児島県薩摩地方で雨か雪の降る所がある見込みです。
太平洋側は、北海道東部や関東、四国などでは晴れる所が多い見込みですが、こちらは空気が乾燥します。カラカラ天気になりますから、お肌の保湿に心がけるとともに、室内の加湿にも心がけて下さい。
奄美や沖縄では雲が多く、雨の降る所があるでしょう。
きょうの気温 厳寒 真冬並みの寒さが続く
マフラーやショール、手袋などを活用して、首元や手首から寒気が入り込まない対策をなさって下さい。
