11月は関東や九州など東日本・西日本で降水量が少なく空気乾燥 12月はどうなる
寒暖差が大きかったが、平均気温は全国的に平年並み
ただ、冬型の気圧配置による寒気の影響を受けた北日本では、上旬から中旬にかけて平年を下回った所が多くなりました。
また、沖縄・奄美では、月の前半を中心に暖かい空気に覆われやすかったため、月平均気温は高くなりました。
また、11月3日、冬型の気圧配置になり季節風が強まったため、東京地方と近畿地方で木枯らし1号が吹いたとの発表がありました。
昨年(11月7日)より4日早く、東京地方と近畿地方で、同じ日に木枯らし1号が発表されたのは、昨年2024年に続き2年連続です。
東日本・西日本は降水量少なく、空気カラカラで火災が発生 北日本では寒気の影響で一時大雪も
冬型の気圧配置が強まった18日には、青森県酸ケ湯では積雪差日合計が76cmとなり、1979年の統計開始以降11月としての多い記録を更新しました。
一方、北日本では移動性高気圧に覆われる日もあったため、月間日照時間は、北日本日本海側と北日本太平洋側で多くなりました。
東・西日本では、移動性高気圧に覆われやすく、低気圧や前線の影響を受けにくかったため、月間日照時間は、東日本日本海側ではかなり多くなりました。特に、下旬は旬間日照時間平年比が145%となり、1961年の統計開始以降、11月下旬として1位の多照となりました。
月降水量は東日本太平洋側と西日本日本海側でかなり少なく、西日本太平洋側で少なくなりました。
沖縄・奄美では、上・中旬を中心に台風第26号や前線の影響で曇りや雨の日があり、記録的な大雨となった所があったため、月降水量はかなり多くなりました。
台風 今年の11月は平年より多い
また、これまでに27個の台風が発生し、年間の台風発生数も平年(25.1個)を上回りました。
この先どうなる? 1か月予報
降雪量は、寒気の影響を受けやすくなるため、北日本の日本海側で平年並みか多くなる見込みです。突然の大雪や吹雪に注意し、早めの備えを行ってください。
一方、東日本と西日本の太平洋側では、降水量は平年より少ない見込みで、比較的晴れる日が多いでしょう。
太平洋側は降水量がここ1か月の降水量が平年より大幅に少なくなっている所があり、空気の乾燥が続いています。火災の発生しやすい条件が続くため、火の取り扱いには十分ご注意ください。また、インフルエンザも流行期に入っていますので、人ごみに出る際はマスクを心がけるなどしっかり対策を行うと良さそうです。
気温は1か月を通してみると、西日本で平年並みか低く、沖縄・奄美と東日本、北日本は平年並みでしょう。週ごとの気温を見ると、2週目にあたる12月6日から12日にかけての気温は、全国的に平年より低くなる見込みです。
日々の寒暖差が大きく、突然の真冬並みの寒さがやってきます。年末が近づくにつれて、年の瀬らしい冬本番の寒さになりそうです。冬物の準備を整えて、風邪をひかないように注意しましょう。
