北陸 クリスマス後は強烈寒気南下 山沿いは警報級大雪 峠越えの帰省車両は雪道警戒
一時的だが北陸の平地でも大雪目安となる強烈な寒気が南下
寒気のレベルはピーク時で、上空1500メートル付近は-12度以下、3000メートル付近は-21度以下、5500メートル付近には-36度以下の非常に強い寒気が各層で予想されています。
冬将軍の滞在は一時的で長期間に渡り居座ることはない見込みです。ただ、26日(金)は、平地でも降る物は次第に全域で雪に変わるでしょう。27日(土)にかけては平地でも積雪状態となりそうです。積雪や路面の凍結に十分注意して下さい。
新潟県の山沿い・富山県の山間部等は大雪に警戒
今シーズンのこれまでの振り返り 各地で極端な少雪
1位の守門から8位の関山までは全て新潟県(北陸東部)の観測地点となっています。新潟県の山沿いでは、相対的に降雪量は多くなっていますが、多い所でも70%未満にとどまっています。
北陸西部(三県)では全般に降雪がほとんど無く、平年比がゼロ%の地点が大半を占めるなど、各地で記録的な少雪となっています。
26日頃の降雪は山雪が予想され、ウィンタースポーツのスキー場などにとっては待望の雪となりそうです。ただ、この方面での車の走行はスピードを控えめに安全運転に徹しましょう。
最新の3か月予報 引き続き短期的局地的な大雪への備えを
「平均気温・降雪量ともにほぼ平年並」と予想されています。
但し、こうした季節予報は、日別地点別の天気を予想するものではなく、北陸全体の大まかな天気傾向を予想したものに過ぎません。また近年は、気象の極端化が進み、過去の常識が通用しない季節進行が常態化しています。
2024年度の冬(2024年12月~2025年2月)を振り返ると、最も寒い時期とされる1月の大寒前後に、北陸三県(西部)を中心にさくら(ソメイヨシノ)が開花する頃の陽気の日となりました。その後の2月には、2度の大寒波襲来となり、各地で大雪による影響が長引いたことは皆様の記憶に新しいでしょう。
これを12月~2月の冬の期間の北陸全体で見ると、平均気温・降雪量のいずれも、結果はまさかの平年並みとなりました。ただ、実生活への影響や北陸在住者のイメージする冬の印象とは程遠いものとなりました。
「極渦の分列」「北極振動」の予想などは難しく、季節予報のレベルで十分に考慮出来ていないケースもあります。あるトリガーで、偏西風が大きく南へ蛇行に転じれば、強い寒気が南下して、大寒波襲来となり短期的な大雪となることは今後もまだ起こり得るのです。そして事実、昨冬も然りでした。毎月一回下旬頃に発表される3か月予報に加えて、毎週木曜日に発表される1か月予報などで、最新の予報内容をアップデートしながら、引き続き大雪への備えを続けて下さい。
