猛烈な台風11号 動き遅く沖縄地方は荒天が長引く 西日本~北日本でも大雨警戒
猛烈な台風11号の進路と特徴
台風11号は、今後さらに発達しながら南西へ進み、中心気圧は915ヘクトパスカルまで下がる予想です。台風11号は2日(金)は沖縄の南で動きがゆっくりとなりますが、3日(土)以降は北上するでしょう。
今回の台風の特徴は①猛烈な勢力で沖縄地方に接近すること②沖縄付近で動きが遅くなり、影響が長引く恐れがあること③本州付近に延びる前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が入り、離れた地域でも大雨となる恐れがあることです。加えて、フィリピンの東には別の熱帯低気圧があり、1日(木)に大東島地方や沖縄本島地方に接近し、大雨をもたらす恐れがあります。
沖縄地方 猛烈な風の恐れ 影響長引く可能性
また、台風本体や周辺の発達した雨雲により、大東島地方を中心に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるでしょう。1日(木)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で180ミリ、その後2日(金)6時までの24時間に予想される雨量は多い所で50から100ミリです。
不要不急の外出は控え、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。大雨による低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水にも注意・警戒してください。大東島地方は31日(水)、沖縄本島地方では1日(木)にけて潮位が高くなる見込みで、海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水にも十分注意してください。
なお、台風11号の動きが遅くなるため、沖縄地方では4日(日)頃にかけて荒天が長引く恐れがあります。
前線停滞 台風から離れた地域でも大雨警戒
【北日本・東日本・西日本】本州付近に停滞する前線に向かって台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、広く大気の状態が不安定になるでしょう。1日(木)頃にかけては北海道は広い範囲で、本州は日本海側を中心に大雨となる所がありそうです。太平洋側でも局地的に雨雲や雷雲が発達するでしょう。
なお、台風11号は4日(日)以降は東シナ海を北上する予想で、来週は台風の進路によっては、九州など西日本でも台風の直接的な影響を受けて、大雨や大荒れの天気となる恐れがあります。最新の台風情報にご注意ください。
台風の暴風 家の中で いるべき所は
具体的には、台風が近づいている時には、屋内でもできるだけ窓から離れましょう。なるべく家の中心部に近い所で、窓のない部屋に避難してください。もし窓がある場合は、窓を閉めて、カーテンを引き、雨戸やシャッターがあれば、閉めておきましょう。風が強くなってからの屋外での作業は、暴風によって転倒する恐れがありますので、絶対にやめてください。
