20日~21日は広く雨 季節外れの暖かさの所も 積雪の多い地域では融雪災害に注意
明日20日(土)・明後日21日(日)は広く雨 局地的に降り方が強まる
明日20日(土)は北日本を前線が通過し、九州には西から低気圧が近づく見込みです。北海道は雨や雪が降り、九州は昼ごろから雨が降りだすでしょう。本州も雲が広がりやすく、夜は中国・四国や関東などでも雨雲がかかりそうです。
明後日21日(日)は低気圧が日本海を進んで、前線が本州付近を通過するでしょう。別の低気圧も本州の南を進み、局地的に雨脚が強まりそうです。西日本の雨は午前中が中心で、次第に天気が回復する見込みです。東日本は午後は雷を伴ってザッと降ることがありそうです。北日本は午前中から活発な雨雲がかかり、北海道では午後は次第に雪に変わる見通しです。
明日20日(土)は季節外れの暖かさ 札幌で10℃以上なら34年ぶり
特に明日20日(土)は、最高気温が平年より10度前後も高くなる所が多く、季節外れの暖かさとなるでしょう。金沢や松江、高知、福岡は21℃、大阪は20℃の予想です。
12月後半(12月16日以降)に20℃以上になれば、金沢、松江、福岡では2016年以来、9年ぶり。高知では2019年以来、6年ぶりとなります。
また、札幌でも11℃まで上がる予想となっていて、12月後半(12月16日以降)に10℃以上になれば、1991年以来、34年ぶりとなります。
北海道では、高い気温と雨により、雪融けが急速に進むでしょう。なだれや土砂災害のほか、低い土地の浸水や道路の冠水、川の増水、屋根からの落雪などに注意してください。また、道路の雪が水を含んで歩きにくくなりますので、外出の際は、足元にもお気をつけください。
融雪災害に注意
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。
