あの日から2年 四国に大災害をもたらした西日本豪雨を振り返る
高知県魚梁瀬では1800ミリを超える大雨
四国各地で7月の観測史上1位の降水量を更新
四国4県のうちで最も人的被害が大きかったのは愛媛県で、県内で400か所以上の土砂災害が発生して死者数は31名に上りました。また、一級河川の肱川や多くの2級河川が氾濫するなど大きな災害を引き起こしました。
四国各地の被害の模様
1級河川の肱川が氾濫し、冠水被害が発生しました。肱川の上流には二つのダムがあり、7月豪雨では「異常洪水時防災操作」が行われました。この操作をめぐっては、住民への情報提供や周知のあり方、ダム操作についての検証が行われ、事前放流の方法について検討がなされています。
大雨による濁流でJR予讃線財田川橋梁が傾くなどの被害が発生しました。付近にあるアメダス財田観測所では7月6日に7月の観測史上1位となる160.5ミリの日雨量を観測しました。
特別警報が出てからの避難ではもう遅い
人命を守るという見地からは、特別警報が出てからの避難ではもう遅く、特別警報が出る前までに避難を終えることが大切です。
現在、国や都道府県が出す防災気象情報と市町村が出す避難情報は5段階に分かれており、警戒レベル4で速やかに避難するよう呼び掛けています。
警戒レベル5はすでに災害が発生している状況で、避難には危険が伴います。逃げ遅れを防ぐためには、住民一人一人が自らの命は自ら守るという意識を持って、適切な行動をとることが重要です。
