明日6月1日は金星が「西方最大離角」明けの明星が輝く 今夜は「きぼう」もチャンス
明日6月1日(日)の明け方は、金星が見かけ上で太陽から最も離れる「西方最大離角」を迎えます。マイナス4等級の圧倒的な輝きが楽しめるでしょう。また、今夜は日本の上空を「きぼう」のある国際宇宙ステーション(ISS)が通過し、沖縄や西日本を中心に見える可能性があります。
明日6月1日は金星が「西方最大離角」
今年の4月頃から11月頃にかけては、金星が明け方に東の空に見ることが出来ます。明日6月1日の明け方は、太陽からの距離が見かけ上で最も離れる「西方最大離角」となります。高度は20度くらいと低めではありますが、マイナス4等級の圧倒的な輝きは、「明けの明星」の名に相応しく、夜明け前の東の空で、ひときわ輝いて見えるでしょう。
今夜は「きぼう」も日本の上空を通過
今夜31日(土)の夜は、「きぼう」/国際宇宙ステーション(ISS)が日本の上空を通過します。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
今夜は20時01分頃から見え始め、沖縄付近を通過するため、沖縄や西日本が中心となるでしょう。那覇では北東の方向に20時02分頃、福岡から東京にかけては南西の方向に20時1分頃から見え始めます。
上の図は、「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。
那覇は「◎」、福岡「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。広島、大阪、金沢、東京も「△」と見ることができそうです。仙台、秋田、札幌は「×」と今回は見ることはできないです。また、「きぼう」が高度が低い所を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。
国際宇宙ステーション(ISS)は、地上から約400km上空に建設された実験施設で、「きぼう」とは、その中の日本実験棟の名前です。ISSはサッカー場くらいの大きさで、1周およそ90分というスピードで、地球の周りを回っていて、条件が揃えば地上から肉眼で見ることができます。
今夜は20時01分頃から見え始め、沖縄付近を通過するため、沖縄や西日本が中心となるでしょう。那覇では北東の方向に20時02分頃、福岡から東京にかけては南西の方向に20時1分頃から見え始めます。
上の図は、「きぼう」が見え始める時刻と、最大仰角(最接近)時の方角です。
那覇は「◎」、福岡「〇」と条件が良いので、「きぼう」を見つけるチャンスです。広島、大阪、金沢、東京も「△」と見ることができそうです。仙台、秋田、札幌は「×」と今回は見ることはできないです。また、「きぼう」が高度が低い所を進むため、空が開けた所で見るようにしましょう。
気になる天気は?
「きぼう」が日本の上空を通過する今夜20時頃と、金星が見える明日6月1日の3時～4時頃の気になる天気ですが、傾向は似ています。
気圧の谷や湿った空気の影響で、北海道から近畿付近にかけては、曇りや雨の所が多く、観測にはあいにくの天気となるでしょう。中国地方や四国、九州、沖縄は広い範囲で晴れて、観測のチャンスがあります。ただ、注意しないといけないのは、寒さです。夜や明け方は、日中に比べて空気はヒンヤリする見込みです。外での観測の際は、暖かい服装で行うようにしましょう。
気圧の谷や湿った空気の影響で、北海道から近畿付近にかけては、曇りや雨の所が多く、観測にはあいにくの天気となるでしょう。中国地方や四国、九州、沖縄は広い範囲で晴れて、観測のチャンスがあります。ただ、注意しないといけないのは、寒さです。夜や明け方は、日中に比べて空気はヒンヤリする見込みです。外での観測の際は、暖かい服装で行うようにしましょう。
きぼうが見える条件
国際宇宙ステーション(ISS)が地上から見られる条件は以下の3つです。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
① 晴れていること
ISSは雲より高い宇宙空間を飛んでいるので、曇っていると地上からは見えません。
② 自分の上空をISSが通過すること
ISSは同じ軌道を回っていますが、地球が自転によって回転しているため、ISSが通過する位置は変化しています。自分の上空付近をISSが通過するタイミングで見ることができます。
③ 自分のいる場所は夜で、ISSが昼であること
ISSは自分で光っているわけではなく、太陽の光を反射して明るく輝きます。ISSが地上から見えるためには、ISSには太陽の光が当たっており、地上は夜となっていなければいけません。上の図のように、ISSは地上400km上空にあるため、地上の日が落ちてからしばらくの間は太陽に照らされています。同様に、地上の日の出よりも先に上空の ISS には太陽の光が当たります。日の出前や日の入り後の約 2 時間は、地上は夜ですが400km上空はまだ昼の状態で、この時間帯に ISSが自分の上空付近を通過した時にISSを見ることができます。
