10日朝にかけて四国の山間部は大雪に　平野部でも積雪の恐れ　交通障害に警戒を(気象予報士西川　大輔 2025年01月09日)

10日朝にかけて四国の山間部は大雪に　平野部でも積雪の恐れ　交通障害に警戒を

日本気象協会四国支店

西川　大輔

公開：2025年01月09日16:44

四国地方は、上空に流れ込んでいる今季一番の強い寒気の影響で、山間部の広い範囲で雪が積もっています。9日夜は、更に強い寒気が流れ込むため、山間部では大雪になり、平野部でも雪の積もる所があるでしょう。10日朝の通勤・通学の際は、積雪や路面凍結に伴う交通障害の発生に警戒が必要です。

ポイント解説へ

9日夜は第に広い範囲で雪に　雪のピークは9日夜遅く
明日10日の朝は広く積雪や路面凍結の恐れ　車の運転には十分注意を

9日夜は第に広い範囲で雪に　雪のピークは9日夜遅く

今日9日18時から明日10日6時までの3時間ごとの予想降雪量を見てみると、今日9日夜の初め頃(18時～21時)は愛媛県の中予から南予北部にかけてのエリアが雪の中心で、沿岸部でも強く降る所があるでしょう。夜遅く(21時～0時)になると雪の範囲は大きく広がり、四国山地や讃岐山脈の周辺では多くの所で5cm以上の雪が降り、徳島県では10cmを超える所もある見込みです。大雪が予想されている範囲には徳島道などの高速道路も通っているため、交通への大きな影響も懸念されます。明日10日の未明(0時～3時)にも、引き続き山沿いを中心に広い範囲で雪が降り、平野部でも徳島市や宇和島市周辺では積雪の可能性が高いでしょう。明日10日明け方(3時～6時)には、雪の降り方はかなり弱まる見込みです。

明日10日の朝は広く積雪や路面凍結の恐れ　車の運転には十分注意を

明日10日の朝は、沿岸部の一部を除いて最低気温が氷点下になることが予想されるため、うっすら程度の積雪の所でも路面凍結の恐れがあります。特に危険なのが、吹きさらしの橋の上やトンネルの出入り口付近です。交差点も、多くの車が停止や発進を繰り返すことで路面がタイヤで磨かれて滑りやすくなります。日陰では、氷がなかなか解けず残っていることがよくありますので、走行には十分注意しましょう。
また、ノーマルタイヤで雪道や凍結路を走ることは絶対にしないでください。冬道装備をしっかりとしている場合でも、時間に余裕をもって、慎重な運転を心がけましょう。こまめに最新の情報を確認し、状況によっては迂回や出控えもご検討ください。