石川県で滝のような雨を観測 今夜は北陸~東北で警報級大雨 明るい内に安全確保を
今日10日午後は、強雨エリアが西日本から東日本に移り、石川県では1時間に60ミリ以上の滝のような雨が降りました。北陸は今夜にかけて、東北は今夜~明日11日朝にかけて警報級の大雨に警戒が必要です。
今夜は北陸~東北で滝のような雨に警戒
今日10日は、西日本~東日本にかけて秋雨前線が停滞し、西から寒気を伴った気圧の谷が近づいているため、大気の状態が非常に不安定となっています。
石川県では昼頃から活発な雨雲がかかり始め、志賀町では1時間に64.5ミリ(14時まで)と観測史上1位の非常に激しい滝のような雨が降りました。
このあとも、石川県のほか福井県や富山県、新潟県など北陸の広い範囲に、今夜にかけて活発な雨雲や雷雲がかかる見込みです。1時間に50ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。
また、今夜遅くからは東北にも活発な雨雲がかかるでしょう。
一気に道路が冠水するような降り方となるため、アンダーパスなど低い土地の浸水や川の増水、土砂災害などに警戒が必要です。
暗い時間帯に大雨災害が発生するリスクが高いため、明るい時間帯に早めに安全確保を行いましょう。
非常に激しい雨とは?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。
なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。
ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では(非常に激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。