新たな台風発生へ 高い海面水温で10月も台風ラッシュか
今日1日午後3時現在、フィリピンの東には熱帯低気圧(台風のたまご)があり、西寄りに進んでいます。今後24時間以内に台風に発達しますが、進路は西寄りで日本に直接の影響はない見込み。ただ、日本近海の海面水温は平年より高く、台風が発生しやすい27℃以上の海域が広い。10月も台風ラッシュか。
新たな台風発生へ 日本に直接の影響はなし
今日1日午前9時、フィリピンの東には新たな熱帯低気圧(台風のたまご)が発生しました。
午後3時現在、フィリピンの東を西へ時速20キロで進んでいます。明日2日にかけても引き続き西寄りへ進み、今後24時間以内に台風に発達する見込みです。
台風に変わったあとも西へ進み、南シナ海方面へ向かうでしょう。このため、日本に直接の影響はない見込みです。
10月も台風シーズン 過去には7個発生も
今年の台風の発生数は昨日9月30日までに20個で、そのうち9月には6個発生し平年の発生数を上回りました。台風の発生数の月別の平年値を見ると、8月~9月が最も多く、10月は3.4個とピークは越えてきます。ただ、過去には平年を大幅に上回る数の台風が発生したこともあります。
台風の統計が残る1951年以降で、10月に最も多く台風が発生したのは1984年と1992年で7個となっています。最近でも2020年には6個の台風が発生しています。また、2019年の台風19号は10月12日に静岡県に上陸し、関東甲信や東北に甚大な被害をもたらしました。
10月スタートも海面水温が高く 台風が発生しやすい状態続く
昨日30日に気象庁が発表した「海面水温・海流1か月予報」によると、10月1日から10月31日までの北西太平洋の海面水温は平年並みか平年より高く、場所によっては平年よりかなり高くなる見通しです。
10月10日の海面水温予想図を見ると、台風が発生・発達するとされる27℃以上のエリアが、四国沖や沖縄周辺まで広がっていることが分かります。また、フィリピン付近では10月中旬頃から対流活動が活発化して、台風の起源となる積乱雲が次々と発生する可能性があります。
台風が急に発生し、近づいてきても慌てないように、避難場所や備蓄品などを今一度確認しておくとよさそうです。