インフルエンザが前週から倍増 東京都は注意報基準超える 手洗いなどの徹底を
今日31日、厚生労働省は「インフルエンザに関する報道発表資料」を発表しました。令和7年第43週(10月20日から26日まで)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「24,276」で、前の週の約2倍となりました。東京都など首都圏や沖縄県では定点当たりの報告数が注意報基準を超えています。この先も晴れる日は空気が乾燥します。手洗いや咳エチケットなど、感染症対策を徹底してください。
定点当たり報告数は前週の倍に 東京都などでは注意報基準を超える
今日31日に厚生労働省が発表した「インフルエンザに関する報道発表資料」によりますと、令和7年第43週(10月20日から26日まで)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「24,276」となり、前の週の約2倍となりました。 また、定点当たり報告数は「6.29」となり、報告数の増加が続いています。 都道府県別では、沖縄県が「19.40」、神奈川県が「11.88」、千葉県が「11.82」、埼玉県が「11.73」、東京都では「10.37」と、いずれも注意報基準を超える高い値となっています。 厚生労働省は、手洗いや適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
晴れる日は空気が乾燥
明日11月1日(土)にかけて、低気圧が急速に発達しながら東日本・北日本付近を通過した後は、3日(月・祝)文化の日にかけて太平洋側の地域を中心に晴れるでしょう。 4日(火)、5日(水)は移動性高気圧に覆われるため、北日本から西日本にかけては晴れて、空気が乾燥しそうです。6日(木)、7日(金)は低気圧や前線の影響で、太平洋側で雨が降るでしょう。 11月に入ってからも、日本付近は冬型の気圧配置となりにくく、太平洋側で空気がカラカラに乾く時期はしばらく先とみられます。ただ、移動性高気圧に覆われて晴れる日は、太平洋側、日本海側を問わず空気の乾燥が進みますので、インフルエンザ予防のために、室内では適度な湿度を保ち、こまめな換気も心がけてください。
空気が乾燥 インフルエンザに注意
湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。 ① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。 ② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。 ③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。 ④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。 それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。