インフルエンザ報告数 前週の1.7倍に 太平洋側は晴れる日多く空気の乾燥進む
今日21日、厚生労働省は「インフルエンザに関する報道発表資料」を発表しました。令和7年第46週(11月10日から16日まで)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「145,526」で、前の週の約1.7倍となりました。定点当たり報告数は「37.73」となっています。この先、太平洋側では晴れる日が多く、空気の乾燥が進みます。ノドのケアなど万全になさってください。
インフルエンザ報告数 前週の1.7倍に
今日21日に厚生労働省が発表した「インフルエンザに関する報道発表資料」によりますと、令和7年第46週(11月10日から16日まで)のインフルエンザの指定医療機関の報告数は「145,526」で、前の週の約1.7倍となりました。
また、定点当たり報告数は「37.73」で、感染拡大のペースも早くなっています。都道府県別では、宮城県で「80.02」、埼玉県で「70.01」など、インフルエンザ流行警報開始の基準である30を大きく超えている所もあります。
また、期間中の休校の数は148、学年閉鎖は1,361、学級閉鎖は4,726で、施設数合計は6,235でした。
厚生労働省は、手洗いや適切なマスクの着用など、基本的な感染対策を徹底するよう呼びかけています。
太平洋側を中心に晴れ 空気の乾燥が続く
この先、低気圧や前線がたびたび通過しますが、移動性高気圧に覆われやすい関東から九州にかけてと、北海道や東北のそれぞれ太平洋側では晴れる日が多いでしょう。
移動性の高気圧に覆われると、カラッと晴れて空気が乾燥します。ノドのケアなど、体調管理に十分お気をつけください。
気温は、日中は全国的に平年並みか高い日が続きますが、朝晩は冷え込み、日中との気温差が大きくなります。朝晩の寒さで体調を崩さないように注意してお過ごしください。
空気が乾燥 インフルエンザに注意
湿度が低くなると、ノドの粘膜の防御機能が低くなるため、インフルエンザにかかりやすくなります。インフルエンザを予防するには、次のようなことを心がけてください。
① 外出時はマスクを着用し、人の多い所への外出を控えましょう。高齢者や慢性疾患を抱えている方、疲れ気味、睡眠不足の方は、特に注意が必要です。
② 外から帰ったら、手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザだけでなく、一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③ 室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
④ 栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるよう、心がけましょう。体の抵抗力を高めることができます。
それでも、インフルエンザにかかってしまった場合は、安静にして、十分な休養や水分をとり、早めに医療機関を受診してください。