九州 29日～31日 台風5号に要警戒 宮崎県など記録的な大雨のおそれ
台風5号は、今夜(29日)奄美地方へ最接近する見込みです。九州は台風5号の接近に伴いフェーン現象により猛烈な暑さになります。宮崎県など太平洋側は今夜遅くから非常に激しい雨が降り、記録的な大雨になるおそれがあります。週末にかけて、九州は台風5号の影響が続きますので、警戒・注意して下さい。
台風5号の特徴
昨夜(28日)日本の南海上で発生した台風5号は、きょう29日午前9時現在、日本の南海上を時速55キロで北西に進んでいます。
今夜は奄美地方に最接近し、あす30日(土)は九州の西海上を北西へ進み、31日(日)に黄海付近で熱帯低気圧に変わる見込みです。
今回の台風はあまり発達しない見込みですが、風速15メートル以上の強風域が大変広いのが特徴です。午前9時現在、強風域の直径が930キロメートルと西日本をすっぽりと覆うほどの大きさです。
台風の中心付近の目ははっきりしていませんが、中心から離れた所で強い風や大雨をもたらすおそれがあり、要警戒です。
宮崎県など記録的な大雨のおそれ 猛烈な暑さ
九州はすでに台風5号の影響がでてきています。
九州の太平洋側ではすでに雨が降り出しており、今夜遅くからさらに発達した雨雲がかかりやすくなります。大分県南部や宮崎県、鹿児島県は雷を伴い、断続的に非常に激しい雨や激しいが降り、大雨のおそれがあります。
あす30日(土)昼までの予想される雨量(多い所)は、宮崎県250ミリ、鹿児島県180ミリ。さらに31日(日)昼まで(多い所)に100ミリから200ミリの見込みです。
宮崎県など太平洋側は数日間で数百ミリと記録的な大雨になるおそれがあります。
あちこちで土砂災害が発生したり、河川が増水したり氾濫、道路など冠水のおそれがあります。雨が強まる時間帯が深夜を挟みますので、今夜は身の安全が確保できる場所で過ごすようにして下さい。
また、きょう29日は台風5号の接近に伴い、九州は台風周辺の湿った東風が吹き、九州の北西部ではフェーン現象で気温が上がるでしょう。最高気温は佐賀市37度、福岡市36度、長崎市や熊本市は35度など猛烈な暑さになる見込みです。湿度も高く、熱中症の危険が高くなります。室内でも熱中症に厳重に警戒して下さい。
海上は東よりの強風、高波注意
また、九州南部では種子島地方から台風の強風域に入り始めています。
きょう29日午後は次第に九州の広い範囲が風速15メートル以上の強風域に入り、沿岸海上を中心に東よりの風が強まる見込みです。沿岸海上は、瞬間的に25メートルから30メートルの突風が吹くおそれがあります。
海上は急に波が高くなり、九州の太平洋側を中心にうねりを伴いしけてきますので、注意が必要です。
