大陸からの冷たい風は、朝鮮半島の付け根付近に位置する白頭山で二分されます。その後は、風下側の日本海上で再合流、日本海からの大量の水蒸気を含んだ気流は行き場を失い激しい上昇気流をおこします。ここで形成される発達した帯状の雪雲を「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と呼びます。
降雪は強い寒気と降水の産物です。北陸でこの降水量(降雪量)を左右するのは、JPCZの動向次第といっても過言ではありません。ラニーニャ現象が発生していた2007年度の平均気温は、前年度の2006年度より低く最深積雪は多くなりましたが、明瞭なJPCZの出現はなく、極端な大雪はありませんでした。「強い寒気必ずしも大雪とはならず」ということもありそうです。
JPCZの動向に関しては、直前まで見極めが必要となります。こまめに
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