週間天気図で示したピンク色の領域は、上空の太平洋高気圧の予想範囲を示しています。一般に台風などの発達した低圧部は、この上空の太平洋高気圧の領域内は進みにくいとされています。
6日頃までは、発達した低圧部は、上空の太平洋高気圧の縁を沿うようにゆっくりと東進傾向となりそうです。
その後は、この上空の太平洋高気圧は本州付近で西への張り出しを徐々に強める予想となっています。このため、発達した低圧部は7日以降は、東進を阻まれて、高気圧の縁に沿うように北よりに進路を変える可能性が出てきました。こうなると、発達した低圧部は西日本を縦断して日本海に抜ける進路をとる可能性があります。
全国的に猛烈な暑さが続いていますが、発達した低圧部が日本海に抜けると、フェーン現象により更なる高温となるでしょう。既に危険な暑さが続いていますが、更なる健康管理や農作物の温度管理が求められることになりそうです。
その一方、7日以降、上空の太平洋高気圧が本州付近で西への張り出しが予想より強まらなかった場合には、発達した低圧部は太平洋側をそのまま東進することが考えられます。この場合はフェーン現象による更なる極端な高温は回避できそうです。
夏休み期間で、長距離移動をする方も多いと思われます。台風の進路により、週明けの7日(月)以降の予報が大きく変わってきますので、常に
最新予報を確認するようにして下さい。