台風21号　先島諸島は荒天　3連休は九州～東北で雨風強まる　警報級の大雨の恐れ(気象予報士吉田　友海 2024年10月29日)

台風21号　先島諸島は荒天　3連休は九州～東北で雨風強まる　警報級の大雨の恐れ

日本気象協会本社

吉田　友海

公開：2024年10月29日17:32

大型で強い台風21号は、今後さらに発達し、非常に強い勢力となって31日(木)に沖縄の先島諸島に接近する見込みです。先島諸島は高波・暴風・大雨に警戒・注意。その後、台風21号は温帯低気圧に変わって、11月2日(土)に本州付近を進むでしょう。九州から東北は雨や風が強まり、警報級の大雨となる所も。地震や大雨被害のあった能登地方も警戒が必要です。

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台風21号　非常に強い勢力で先島諸島に接近
沖縄　高波・暴風・大雨に警戒・注意
沖縄　波・風・雨の予想
台風は低気圧に変わり　本州付近へ
九州や四国、北陸は警報級の大雨の恐れ

台風21号　非常に強い勢力で先島諸島に接近

29日(火)15時、大型で強い台風21号は、フィリピンの東を1時間におよそ10キロの速さで西へ進んでいます。中心の気圧は950hPa、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速は60m/sです。

台風21号は今後も海面水温の高い海域を進み、さらに発達するでしょう。非常に強い勢力となって31日(木)に沖縄の先島諸島に接近する見込みです。

沖縄　高波・暴風・大雨に警戒・注意

先島諸島の沿岸の海域はうねりを伴いしけており、30日(水)は大しけとなり、11月1日(金)は猛烈にしける見込みです。うねりを伴う高波に厳重に警戒してください。30日(水)から非常に強い風が吹き、31日(木)は暴風となる所がある見込みです。暴風にも警戒が必要です。警報級の高潮や大雨となる恐れもあります。

沖縄本島地方でもうねりを伴い波が高く、30日(水)は次第にしけるでしょう。30日(水)にかけては大雨となる恐れもあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。

沖縄　波・風・雨の予想

【波の予想】
29日(火)に予想される波の高さ
沖縄本島地方　3メートル　うねりを伴う
宮古島地方　4メートル　うねりを伴う
八重山地方　5メートル　うねりを伴う
30日(水)に予想される波の高さ
沖縄本島地方　4メートル　うねりを伴う
宮古島地方　6メートル　うねりを伴う
八重山地方　7メートル　うねりを伴う
31日(木)に予想される波の高さ
沖縄本島地方　5メートル　うねりを伴う
宮古島地方　8メートル　うねりを伴う
八重山地方　9メートル　うねりを伴う

【風の予想】
29日(火)に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
宮古島地方　17メートル　(30メートル)
八重山地方　18メートル　(30メートル)
30日(水)に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
宮古島地方　18メートル　(30メートル)
八重山地方　20メートル　(30メートル)
31日(木)に予想される風向・最大風速(最大瞬間風速)
宮古島地方　20メートル　(30メートル)
八重山地方　25メートル　(35メートル)

【雨の予想】
29日(火)に予想される1時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方　30ミリ
30日(水)に予想される1時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方　30ミリ
八重山地方　30ミリ
30日(水)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方　80ミリ
宮古島地方　50ミリ
八重山地方　80ミリ
その後、30日(水)18時から31日(木)18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
沖縄本島地方　60ミリ
宮古島地方　80ミリ
八重山地方　100ミリ

台風は低気圧に変わり　本州付近へ

その後、台風は台湾付近から中国大陸の華南へ進み、次第に勢力を弱め、11月2日(土)は温帯低気圧に変わる予想です。温帯低気圧に変わりますが、油断はできません。本州付近に熱帯由来の暖かく湿った空気を運び込むでしょう。

九州や四国、北陸は警報級の大雨の恐れ

11月1日(金)は西日本付近に前線が延びるでしょう。九州から東海で雨が降り、雨脚の強まる所もありそうです。

2日(土)は台風から変わる温帯低気圧が本州付近を進むでしょう。九州から東北にかけて広く雨が降り、雨や風が強まる所もありそうです。九州や四国、北陸では警報級の大雨となる恐れもあります。特に、能登半島地震で揺れの⼤きかった地方は地盤の緩んでいる所があります。⼟砂災害の危険度が⾼まる恐れがあり、警戒が必要です。