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    【能登半島地震から2年】「来てみたらここがあってるかな」横浜から石川・能登町へ移住した6人家族、震災後の復興に関わりながら5人目の子どもを待つ日々

    2026年01月03日12:00

    能登半島地震から2年。被災地の石川県能登町に、復興を支えようと移住してきた人々がいる。久手堅裕さん一家だ。横浜から能登町に移り住み、地元に溶け込みながら暮らす家族6人の日々を取材した。

    地震後の能登へ移住 横浜の家族が見つけた豊かさと葛藤

    久手堅裕さん一家。妻の真登香さんと、4人の姉妹。それに2匹の犬が暮らすにぎやかな家族だ。約1年前に、横浜から移住してきた。

    記者:
    すごい量のカニですね
    裕さん:
    ちょうど漁師さんにもらってきたんですよ。
    真登香さん:
    まだ動いているんですよ。
    裕さん:
    たまにこうやってくれるんですよ。

    真登香さん:
    感謝をしていただきます。

    記者がカニが食卓に並ぶのは普通?と聞くと、長女の夏恋さんは、「結構常識みたいな。」と答えていた。裕さんは、「人との距離感は近いですよね、都会にないのがそういうところかなと。」能登町での暮らしについて話す。

    真登香さんは、「横浜のときは仕事が遅くなったりしていたので家族で一緒に食べる時間ってなかったけど能登にきて、すごい家族のこういう時間は増えました。」と言う。

    地震ボランティアから移住へ「このままじゃヤバい」

    移住のきっかけは地震後に能登で行ったボランティア活動だった。

    裕さんは、「困った人を助けたい…じゃないけど、本当に衝動的なもので。」真登香さんも、「現状見たら『えっ…』て感じで結構衝撃的だった。このままじゃヤバいってなったよね。」と当時の状況を話してくれた。

    そして、能登で知り合った人から空き家を譲り受け、移住に踏み切ったという。

    去年5月、仲間とともに復旧工事に関わる会社を立ち上げた裕さん。元請けと下請けの間に立って建物の解体や道路の工事などの仕事を手配している。横浜では自動車関連の仕事をしていた裕さんにとって工事の仕事は初めてのことだという。

    裕さん:
    全部難しいです。僕が元々経験も知識もない中でやっているので、ただ自分たちがいただいた仕事で出来ることこなして、いち早くダメになったものを直したり復興の一端を担えればなと思います。

    家族が移住を決めた時は、「友達と離れたくない」と一人、祖母と横浜に残った長女の夏恋さん。能登町に来て、今では、クラスの人気者だ。

    夏恋さんは、「5カ月くらいで馴染んだよ。」と話すと、同級生は「面白くてうるさい。」と笑顔で答えていた。

    そしてこの夏…能登を代表する夏祭り「あばれ祭り」に家族全員で参加した。夏恋さんは、「怖かったけど大丈夫だった。みんなガチでやっているの見たら夏恋もやろうかなって。」

    裕さんも、すごいエネルギーを感じたという。「きっと復興できるだろうな。」と思ったそうだ。

    5人目の子どもと医療の課題

    この日、裕さんと真登香さんはある場所へ向かった。

    真登香さんに聞くと…「きょうは5人目の子を妊娠してその健診になります。」真登香さんのお腹には新たな家族がいるのだ。

    しかし、奥能登には産婦人科がないため車で往復3時間かけて七尾市の医院に通っているそうだ。

    真登香さん:
    大きくなっている。頭と手がある。こんなに動いているんですね。めっちゃ動きまくってるな。

    山田産婦人科医院 山田武法院長:
    お産できるところは今(七尾市の)能登病院と恵寿病院しかないですからできれば早く産科と小児救急ができるところが出来てくれたらうれしいんですけど。

    移住して、お産を決意したことに真登香さんは、「いろんな葛藤はありましたね。妊娠して、改めて大丈夫かなっていうのは正直、今回ありましたけど。」と話してくれた。裕さんも、「子育てにはいいけど、子ども産むには向いてなさすぎる。若い人たちが出て行っちゃう理由はわかりますね。最低、一時間半走って間に合うかっていったら間に合わないので。」と、率直に話してくれた。

    移住して1年。姉妹の中にはこんな本音も。

    夏恋さん:
    めっちゃさみしいと思った?友達と別れるの?どっちの方がいい?
    風莉さん:
    石川県…じゃない。(横浜は)友達もいっぱいいるし。
    真登香さん:
    便利だから?
    風莉ちゃん:
    うん
    夏恋さん:
    やっぱ便利さ求めるよね。家族と離れたくないからこっち来たんでしょう?
    風莉ちゃん:
    別に行きたかったわけじゃないから。

    移住1年、「ここがあっている」と感じる日々

    能登町の名所、五色ケ浜海水浴場に裕さん夫婦がいました。

    真登香さん:
    本当に好きここ。ずっと見ていられる。
    裕さん:
    ぼーっとしていられる。落ち着く場所だよね、穏やかで。

    「不便なこととか大変なことは覚悟はできていた。」と話す裕さん。真登香さんも、「大変なことはいろんなことが大変ですけど、能登にきて見えない豊かさというかこれが当たり前なのかなって思うよね。」と振り返る。

    裕さん:
    来てみたら、ここがあってるかなって気がするんですよね。
    真登香さん:
    当分は5人目の子も生まれるし、のんびり能登で子育てして、おじいちゃんおばあちゃんになってもこういうところでのんびりしたいよね、2人で海見て。
    裕さん:
    良いと思う。
    真登香さん:
    能登にはずっといるだろうね。
    裕さん:
    そうだね。

    (石川テレビ)

    【能登半島地震から2年】「来てみたらここがあってるかな」横浜から石川・能登町へ移住した6人家族、震災後の復興に関わりながら5人目の子どもを待つ日々
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