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    煙が横に流れる不思議な現象「接地逆転層」とは?「暖かい空気が蓋に」気象予報士がえびの市で見た幻想的な景色と自然災害伝承碑

    2026年02月16日22:48

    テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、えびの市で見られた「不思議な現象」についてお伝えします。

    2月中旬にもかかわらず、宮崎県内は季節外れの暖かさに包まれました。14日から15日にかけては、各地で3月から5月並みの気温を記録しています。

    チョコレートも溶ける!?2月中旬に異例の暖かさ

    14日のバレンタインデー、県内は平年より4度前後も高い、3月中旬から下旬並みの気温となりました。古山予報士は、「もしチョコをいっぱいに抱えていたら、溶けてしまったかもしれませんね」と、ユーモアを交えてこの日の暖かさを伝えました。

    続く15日はさらに気温が上がり、串間市では23.3度を記録。これは5月上旬、ゴールデンウィーク頃の陽気です。都井岬の馬たちも、少し暑さを感じるほどの汗ばむ陽気の一日となりました。

    煙が横に流れる?不思議な現象「接地逆転層」

    そんな春本番のような陽気の中、古山予報士はえびの市へ。そこで不思議な気象現象を撮影しました。

    盆地特有の幻想的な景色の中で、古山さんが注目したのは「煙の動き」です。通常、煙は空高く上昇していくものですが、この日はある高さまで上昇すると、そこから水平にたなびいていました。

    この現象の原因は、「接地逆転層(せっちぎゃくてんそう)」という気象条件にあります。

    通常、気温は高度が上がるほど低くなるため、暖かい煙は軽くなってどんどん上昇していきます。しかし、夜間に地面付近の空気が急激に冷やされる(放射冷却など)と、地上付近の気温がその上の層よりも低くなる「逆転現象」が起こります。

    すると、上空にある相対的に「暖かい空気の層」が蓋のような役割を果たし、煙がそれ以上上がれなくなって横に流れていくのです。古山さんは「下が相当冷え込んでいた証拠ですね」と、盆地ならではの冷え込みと空気の層の不思議を解説しました。

    真幸駅に鎮座する「山津波記念石」と防災の教訓

    続いて古山さんが訪れたのは、えびの市にある真幸(まさき)駅です。

    駅舎の前では、愛らしい「田の神さあ(たのかんさあ)」が迎えてくれますが、ホームには、見る者を圧倒する巨大な岩が鎮座しています。 

    これは「山津波記念石(やまつなみきねんせき)」と呼ばれるもので、1972年(昭和47年)7月6日に発生した大規模な土石流(山津波)の恐ろしさを後世に伝える「自然災害伝承碑」の一つです。

    この岩の重さは、なんと約8トン。これほど巨大な岩が流れてくる土石流の破壊力について、古山さんは「これだけのものが流れてきたら、本当にひとたまりもありません。気象予報士として身が引き締まる思いでした」と語りました。

    16日の週は、1日の寒暖差が大きく、山沿いでは氷点下になる日もある見込みです。古山さんは「今は穏やかですが、次の出水期に向けて、今のうちから備えをしておきたいですね」と、日々の気象への関心と防災意識の大切さを改めて強調しました。

    (テレビ宮崎)

    煙が横に流れる不思議な現象「接地逆転層」とは?「暖かい空気が蓋に」気象予報士がえびの市で見た幻想的な景色と自然災害伝承碑
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