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    【能登半島地震から2年】輪島朝市通りの復興は進むのか?地震から2年、更地が広がる被災地で「必ず店作ります」

    2026年01月02日17:00

    輪島のシンボルだった朝市通り周辺は現在も更地が広がっている。この場所で被災し、死を覚悟した一人の男性がこの場所での再建を目指している。この朝市エリアをめぐる復興の動きとともに取材した。

    崩壊した建物の下敷きから生還、70年続く店を守る決意

    てんだ商店 田中宏明代表:
    死んだと思いましたよね。息苦しいし、重たいし。呼吸できないし。

    かつて朝市通りに店をかまえていた田中宏明さん。能登半島地震で今からちょうど2年前…命の危機に直面した。

    地震で崩れた建物の下敷きになった田中さん。大津波警報や火災のサイレンが鳴り響くなか、なんとか救い出されたが全身打撲と腰の骨4本を折る大けがで病院に運ばれた。

    田中さん:
    外へ出たら、隣の酒屋さんの酒蔵に潰されて最後は足が抜けなくて1時間半埋まってたんですけど。医者にあの20分間全身埋まってたら多分死んでたって言われてます。

    田中さんは2024年10月から市内の商業施設で朝市の露店を営業している。販売しているのは珠洲焼の食器や雑貨などだ。

    客に声をかける田中さん:
    量を飲みたかったら多分こっち。で、結構、熱いのはやっぱり取っ手付いてた方が素焼きなんで伝わりやすいので。

    田中さんは、「店潰れて、何もなくなって、こういう場所を提供してもらえるっていうのはやっぱ嬉しいです。ありがたいです。」と話す。

    田中さん:
    どちらから来られてるんですか?
    客:
    静岡から。
    田中さん:
    ありがとうございます。大事に使ってください。お茶の産地ですね。

    「じいちゃんが愛した店は途絶えさせない」

    田中さんの店があった朝市通り周辺。約5万平方メートルが火災で焼失し地震から丸2年がたった今も更地が広がっている。

    てんだ商店は約70年前に亡き祖父が開業し田中さんが引き継いだ。

    田中さんに「店が焼けてしまったことに関して、おじいさんに対して、何か思いみたいなのはあったんですか?田中さんのなかでは。」と問うと、田中さんは…。

    田中さん:
    うちの店はまあ、一番最後に燃えちゃったんですけど、(火が)自分の店で止まったのはやっぱじいちゃんが助けてくれたのかなっていうのもありますし。

    そう答えた上で田中さんは…

    田中さん:
    じいちゃんが大好きだった、本当に心からもう愛してた店なので。こんな形では途絶えさせたくないです。必ず店作ります。

    と、決意を語った。

    朝市通りの再建計画に地元からは危機感も

    現在、輪島市は火災で焼失したエリアで区画整理の準備を進めている。再建を諦めた住民から土地を買い上げ、新たな道路や施設を整備し住民が所有する土地の移転も行う予定だ。

    新たな土地の境界は今年の春ごろまでに固まる見込みだが、それまでこの場所に自宅や店舗を建てることはできない。商店街の代表はなかなか進まない計画に危機感を持っている。

    「こんなに時間がやっぱかかるとは思わなかったですよ。」こう話すのは、本町商店街振興組合の高森健一理事長だ。

    高森理事長は、「事業やってて、今このエリアで2年間全く何もお仕事もできずって人は何人もいらっしゃるんですよ。さすがに3年4年何もできないってことになっちゃうと、ま、当然食べていくのも大変ですし。」と危惧している。

    地震前、朝市通りの両側にテントが並び、多くの観光客が訪れた朝市通り。この朝市の露店の両側に店舗を構えていたのが本町商店街だ。

    本町商店街は火災で店を失った人たちがいち早く事業を再開できるように、仮設店舗の建設を輪島市に求めた。今のところ14店舗が入る予定の仮設店舗は来年4月のオープンを目指している。

    一方、商業施設の一角での営業を続けている輪島市朝市組合の出張朝市。

    「もの見せるんだったらこれね。これガスエビってね。甘エビよりおいしいの。甘みがあんのね。」
    いつもの威勢の良い声が響いていた。

    約40店舗、50人の組合員が出店しているが。今のところ。この商業施設に朝市が出店できるのは、来年の夏までの予定だ。

    ショッピングセンターで露店を開いていることに、朝市の出店者たちは、「ありがたいことですよ、本当に。雨にも当たらず、風にも当たらず。最高ですよ。」と答えていた。

    こうしたこともあって、朝市組合は輪島市に対し、朝市通り周辺に雨や雪をしのげる屋根付きの広場の整備を求めている。

    「僕らのやっぱりイメージはこのテントのイメージなもんですから、この雰囲気を残したい。」
    こう話すのは、朝市組合の冨水長毅組合長だ。

    将来的に朝市通り周辺には屋根付きの広場と本町商店街の仮設店舗が整備され、通りと広場の両方にオレンジ色のテントが並ぶことになるかもしれない。

    「全て店のため」再建へ決意

    朝市通りで店の再建を目指す田中さん。「全部一緒で大丈夫ですか。2800円になります。」入院中に再建を決意。地震から3カ月後に始めた飲食店でのアルバイトを続けている。

    「大けが負って震災で、骨4本折れたままバイトしたんですけど、おかげさまで治りました。」
    と笑顔で話す田中さん。週3~4日、ここで働き、ワイプラザでも店を開いている。辛くないのか聞くと、力強く答えていた。

    田中さん:
    やっぱり疲れますけど、全て店のためなんで。店の再建のために今こうやってバイトもしてるので。時間はかかってるなとは思いますけど、でも、建物が倒れてる風景よりはまだいいです。今からここがなくなって、その店が建ってくっていうことなので、これからやっていかなきゃいけないと思うんで、1つ1つ、こうやってクリアしていこうと思います。

    (石川テレビ)

    【能登半島地震から2年】輪島朝市通りの復興は進むのか?地震から2年、更地が広がる被災地で「必ず店作ります」
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