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    在宅避難に必要な備蓄の目安は「1週間乗り切れるか」レスキューナースが教える水の備えと食料・冷蔵庫の活用法

    2026年06月01日10:18

    災害が起きたら在宅避難を選択する人もいるだろう。もし、在宅避難を選ぶなら「1週間は乗り切れる量の備蓄」が必要だという。

    国際救命救急災害レスキューナースとして、気軽に取り入れられる防災術を発信している辻直美さんの著書『レスキューナースが教える 最強版プチプラ防災』(扶桑社)から、在宅避難に必要なものと量について一部抜粋・再編集して紹介する。

    備蓄量の目安は「1週間から10日を目安に」

    避難所が定員オーバーなどで、「在宅避難」となることも

    水や食料、排泄への備えなど、最低でも1週間は乗りきれる量の備蓄を

    定員がいっぱいで避難所に入れないこともありますし、感染症やプライバシーのことを考え在宅避難がいいケースもあります。在宅での避難生活の可能性も想定しておきましょう。

    水や食料、排泄への備えなど、自分たちで家族の分を用意します。

    国は最低3日〜1週間の物資を家族全員分備蓄するのが望ましいとしています。しかし、過去の事例を見ていると、大災害が起きた場合、インフラや物流は数週間では復旧しません。余裕をもった備蓄が安心を与えてくれます。

    特に水は生存に不可欠です。1日に必要な水は1人当たり1日3L。それを家族の人数分、10日分は備蓄しておいていただきたいと思います。「そんなにたくさん……」と思うかもしれませんが、家全体を備蓄庫と考えると、スペースは意外とあるものです。

    水は1人当たり1日3L

    ●1人当たり1日3L必要。10日分は備えておきたい
    水は大人1人1日3Lを想定して備蓄を。給水車は10日ほどで来ることが多いのですが、不安な人は2週間分用意しておくと安心。

    私は500mL、1L、2Lとサイズを変えて用意し、家の各所に分散収納しています。命をつなぐ水。どこで被災しても取り出せることが大切です。

    …3Lのうち1Lは生活用水。体や食器などを洗う用
    …3Lのうち2Lは飲料用水。飲んだり料理に使うためのもの

    【Point!】長期保存水より普通の水をローリングストックするのが◎
    長期保存できる災害用保存水ではなく、一般的に売られているミネラルウォーターでOK!未開封のミネラルウォーターの賞味期限は1~2年なので、ローリングストックすれば期限を気にする必要がないし、防災への意識が続きます。

    冷蔵庫の中身も「備蓄食料」に

    食料の備蓄として、専用の防災用食品をそろえようとしていませんか?

    家に買いおいてある米やパスタ、冷凍うどん、子どもたちのお菓子だって、立派な備蓄食料です。イチから防災備蓄を始めなきゃ!などと考える必要はないのです。

    まずは、冷蔵庫の中身も含め、家に何があるかをざっと考えてみましょう。何日間かはなんとかなる量はあるのではないでしょうか。

    それがあなたの家のストックの基準。ただ、家族が1週間〜10日食べるとなると心許ないので、「たりない分を補充して、その数で回す」と考えていきます。

    たとえば、これまではレトルトカレーを3個ストックするのが基準だったなら、5個に増やす。使ったら買いたして5個をキープする。これがいわゆる「ローリングストック」で、賞味期限の近いものから使っていきます。

    おそらく、期限の近いものから食べるというのは、すでに無意識にやっているのではないでしょうか。

    身構えず、日常の食と備蓄とを地続きに考えると、高い防災食を買い込む必要も、大量のものを保管するスペースも必要ありません。また、災害時、食べ慣れたものを口にすることができ、気持ちの安定にもつながります。

    いつも食べているものを少し多めに

    普段、食べている“スタメン”食材を少し多めに買えばOK。収納ケースに入る分を備蓄量の目安にしています。

    缶づめは大切なタンパク源なので、バリエーション豊富に用意しています。大好きなカレーは欠かしません。念のためおいしい防災食も。味にはこだわります。パスタソースは調味料としてスープやお鍋にも活用できる万能選手。あると重宝します。

    冷凍野菜とタンパク質、夏は凍らせた水を多めにストック。普段は時短に役立ち、被災時は不足しがちなビタミン類をとれる冷凍野菜。夏は氷を多めにつくっておくと、熱中症対策と庫内の保冷に役立ちます。

    ミックスベジタブルはスタメン食材。ペットボトルの水を常時凍らせている辻家。ギチギチの冷凍庫は電気代の節約にも◎。

    辻直美
    吹田市民病院、聖路加国際病院で勤務後、国際災害レスキューナースとして活動。 国境なき医師団や国際緊急援助隊医療チームにも所属。 東日本大震災や西日本豪雨などでの救助も行う。いままで30カ所以上の被災地にて活動する。今では、防災講演会、幼稚園から大学まで防災の授業も自治体企業の防災コンサルもしている。

    在宅避難に必要な備蓄の目安は「1週間乗り切れるか」レスキューナースが教える水の備えと食料・冷蔵庫の活用法
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