30年に一度の雨不足が叫ばれる今、湖で異常事態が起きている。
水が干上がり、湖の底がむき出し状態に。
異変が起きた現場を取材した。
取材班が向かったのは、神奈川・相模原市にある津久井湖。
人気の観光スポットが異様な光景に
お花見や紅葉などで人気の観光スポットだが、目の前に広がっていたのは異様な光景だった。
室岡大晴キャスター:
私が今いる場所は、本来なら湖の中です。あたりを見てみますと、完全に干上がってしまっていて、水の気配はまったくありません。
“30年に一度の顕著な雨不足”と呼ばれるほど、太平洋側を中心に深刻な事態が続いている。
湖の水は干上がり、湖面が陸地のようになっていた。
室岡大晴キャスター:
(湖底だった)土はかなりふかふかしていまして、砂ぼこりがあがる(ほど乾燥した)状態です。地面から生えている木なんですけれど、このように乾ききってカラカラになっています。
枯れた木に触れると、折れて一瞬で粉々になってしまった。
室岡大晴キャスター:
本来ですと、崖の上に生えている木の根元まで水位があるそうです。今となっては、はるか上となってしまっていますね。
通常ならボートを出して、バス釣りなどが楽しめる湖なのだが…
室岡大晴キャスター:
本来ですと、このボートは5メートル上の湖面にあるということなんですが、今は湖の底に置いてある状態です。
2024年5月に撮影された水がある時期と比べてみると、その違いは明らかだ。
レンタルボート店ではボートすべてが稼働できず、2カ月も休業状態と、死活問題になっているという。
沼本ボート・井草武夫さん(81):
自然相手だから人間ではどうしようもない。しょうがないです、収入ありませんけど。
ーー降るのを願うしかない?
沼本ボート・井草武夫さん(81):
それしかないです。
津久井湖周辺では、30日間の降水量は0mm。
そのため、生活用水などを供給する津久井湖の城山ダムでは貯水量はわずか22%で、通常時と比較してみても水位が大幅に下がっていることが分かる。
一方で、こんな珍しい光景も…
湖底からまるで古代遺跡のような石積み
室岡大晴キャスター:
石が積まれた何やら建造物の跡のようなものがあります。そして石の階段もありますね。
室岡大晴キャスター:
こちらにはコンクリートで固めたような円柱のようなものが2本あります。
神社があった跡だろうか、湖底にはダムの影響で沈んだ集落があり、その痕跡も姿を現した。
室岡大晴キャスター:
あちら対岸には車のようなものが埋まっています。
こうした記録的な雨不足の影響は、われわれの食卓にも出てきている。
水不足で生育不良の野菜高騰のおそれ
東京都内にある農園で収穫時期を迎える大根に異変が起きているという。
ーーそんなに小さいんですか?
カラフル野菜の小山農園・小山三佐男さん:
小さいですね、もうこれ以上大きくならないので。
通常、出荷されるサイズの大根と比べると、長さが半分ほどしかない。
いまが収穫時期のニンジンも細くなってしまっていた。
雨不足の影響などで野菜が生育不良になっていた。
カラフル野菜の小山農園では、農作物全体の収穫が例年の約3割から4割減っているという。
今後、野菜の価格にどう影響が出てくるのか、アキダイ関町本店・秋葉弘道社長は「2月になって春ダイコン。ニンジンは3月ですね。基本的には、だいたい1.5倍くらいになると思います」と話す。
気象庁によると、今後1カ月程度はまとまった雨が降らない見通しだという。
(イット! 1月27日放送より)
