テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「山火事を防ぐ新ルール」についてお伝えします。
冬の加江田渓谷で癒やしのひととき
コーナーの冒頭、古山予報士が週末に訪れた宮崎市の加江田渓谷の動画を紹介しました。古山予報士が「大自然に癒やされました」と振り返ると、児玉アナも「すぐ渓谷の横を歩けるのがいいですよね」と、子どもたちとのウォーキングを楽しんだ様子を語りました。
しかし、この日は強烈な寒波の影響で、山沿いでは雪が舞うほどの厳しい寒さ。冷えた体を温めるために、屋外でカセットコンロを使ってお湯を沸かし、カップ麺を食べたそうです。そして、今回のテーマはまさにこれ。
宮崎県内では、2026年1月から新たに「林野火災警報」および「林野火災注意報」の運用が多くの自治体で開始されました。これは、山林での火災リスクをより細かく周知するための新しい仕組みです。
この警報・注意報は、以下の条件を満たしたときに発表されます。
<林野火災注意報>
前3日間の合計降水量が1ミリ以下で
かつ、前30日間の合計降水量が30ミリ以下の場合
または
前3日間の合計降水量が1ミリ以下で
かつ、気象台から「乾燥注意報」が発表されている場合
<林野火災警報>
林野火災 注意報の発表条件に加え、「強風注意報」が発表された場合
つまり、「地面が乾いていて火がつきやすく、さらに風で燃え広がりやすい」という非常に危険な状態の時に出されるサインなのです。
発令されたらどうなる?
これらの情報が発表されると、屋外での火の使用が厳しく制限されます。
具体的には、「屋外での火遊び・たき火」「山林・原野での草木の焼却(野焼き)」「指定区域内での喫煙」などが禁止されます。林野火災の多くは、タバコの不始末やたき火など、人の手によるものが原因だからです。
注意報は「努力義務」のため罰則はありませんが、警報が発令された際に制限に従わなかった場合、30万円以下の罰金、もしくは拘留となる可能性もあります。
宮崎の降水量は平年の2割「カラカラ」の冬
なぜ今、この情報が重要なのでしょうか。それは、宮崎県内の空気が極めて乾燥しているからです。
2月13日時点のデータ(過去30日間の合計降水量)を見ると、宮崎市では平年の21%程度しか雨が降っていません。県内全域で見ても、平年の1割から2割程度の所が多く、深刻な雨不足が続いています。
さらに13日には宮崎市内で最大瞬間風速20メートルを超える強い風が吹き、ワシントニアパームが大きく揺れる様子も見られました。この日は多くの自治体で「林野火災注意報」が発表されました。こうした「乾燥」と「強風」が重なる時期こそ、林野火災への警戒が不可欠なのです。
これらの警報・注意報は、消防局のホームページ、県防災・防犯情報メールサービス、無線やLINEなどで順次お知らせされます。山に近い場所にお住まいの方や、レジャーで山を訪れる方は、こまめに情報をチェックするようにしましょう。
日南市に現れた「絵に描いたような虹」
コーナーの最後には、視聴者から届いた空の写真が紹介されました。
日南市戸高で、なほなほさんが、13日の朝8時半ごろに撮影した写真です。「まさに絵に描いたような大きな虹ですね!」と古山予報士も大絶賛。
この日は午前中に所々で雨が降りましたが、その後天気が回復したことで、見事な虹のアーチが現れました。なほなほさん、素敵な「幸せのお裾分け」をありがとうございました。
今後のポイント
14日は冬型の気圧配置となり、一旦冬の寒さに逆戻りする見込みです。ただその先は、しばらく春を感じられる陽気となりそうです。
引き続き県内には乾燥注意報が発表されています。火の取り扱いには十分に注意し、体調管理にも気をつけて過ごしましょう。
(テレビ宮崎)