去年の秋以降、福岡県内は雨が少ない状況が続いています。
ダムの貯水率低下、そして枯れない池も。
影響が広がっています。
◆記者リポート
「(福岡県)朝倉市の寺内ダム上空です。このところ雨が少ないということで、上空から見てもダムの水位がかなり下がっているように見えます」
県内では去年9月以降、雨が少なかった影響で、ダムの貯水率が低下し続けています。
なかでも福岡都市圏の生活用水として供給されている朝倉市の寺内ダムの貯水率は最も低く30.8%となっていて、県が節水を呼びかける事態となっています。
水不足の懸念が高まる中、取材班が向かったのは福岡県宇美町の山中。
この場所に、渇水時にも枯れない“神秘の池”があるというのです。
古くは人々が雨乞いの儀式で鏡を投げ入れたこともあるという「鏡ヶ池」。
福岡市で1年のうち295日間の給水制限が課された1994年の大渇水の時も水は枯れなかったといわれていますが…。
◆記者リポート
「溺れるのを注意する看板がありますが、水がほとんどありません」
1月11日に訪ねてみると、池はほとんど水たまりの様な状態になっていました。
◆記者リポート
「池の中にも入れてしまいます。水深は20~30センチくらいでしょうか」
18年前の映像と比べると、その差は歴然、周囲の落ち葉も乾燥しきってしまっています。
約50年前からこの場所を訪れているという女性はー。
◆山を歩いて約50年 藤田百合子さん
「水が青々してたまっているという感じですね。そういうのずっと見てたものですから、近年すごく水が少なくなっているなってちょっと心配している所ではあった。あの石なんかは見えてなかった気がしている。あの雰囲気は戻らないのかなと思うと今のこの状態はすごく残念」
池の水の減少は雨の少なさによるのか、それとも別に理由があるのか?
池の管理をする県の担当者はー。
◆福岡県文化財保護課 下原幸裕 係長
「近年イノシシが荒らしているんですけど、雨量・水位が減って浅くなったりとか土砂がたまって(イノシシが)入りやすくなった」
原因は少ない雨、そしてイノシシが入り土が流れこんだ可能性があることが分かりました。
“神秘の池”にも影響を与える雨不足。
15日には筑後川水系の渇水対策会議が開かれる予定だということです。
今回取材した寺内ダムと、同じ朝倉市内にある江川ダム・小石原川ダム(以上3つのダムは筑後川水系)は、お互い融通しながら運用されているので、この3つのダムを合わせた貯水率を見ることが大事です。
その貯水率が13日時点で44.9%で、去年のこの時期は79%だったので、今年は本当に少ないことが分かります。
そして、このまま雨が少ない状況が続くと、水道水の供給にも影響があるという事で、県はダムの取水制限を検討しています。