レインブーツの歴史は19世紀に遡ります。イギリスで騎兵達の脛を保護する為に製作されたウェリントンブーツが原型。初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーが製作を依頼したことからこの名がついたそう。その後ウェリントンブーツは革製からゴム製に改良。そして第一次大戦、第二次大戦と英国軍がヨーロッパのぬかるんだ戦場で着用する為、現在のハンター社の前身であるThe North British Rubber Company社製のゴム製ウェリントンブーツが大量に生産され、一般にも普及しました。 現在のレインブーツブームが始まったのは約10年程前から。地球温暖化により世界的に雨季が長くなり、雨の日に履く靴の需要が増えた事、又ガーデニングブームや海外セレブ達が野外フェスでこぞってレインブーツを履きそのスナップが世界に配信された事から始まったと言われています。 元々梅雨があり、雨の日が多かった日本ではアッという間にレインブーツが定着。今では、夕方から雨予報の晴れた朝でも抵抗なくレインブーツを履いてお出かけできるようになりました。カラーバリエーションも豊富で、毎シーズン新調するレインブーツコレクターもいるほど。お天気と関係なくファッション小物の一つとして楽しんでいる方も。ブームの立役者イギリスのハンター社やフランスのエーグル社は様々な有名高級メゾンとコラボブーツも発表、現在はすっかり世界的なブランドに成長し「レインブーツ」というファッションカテゴリーを確立しました。