月食には、地球の影(本影)によって月全体が隠される「皆既月食」と、一部が隠される「部分月食」があります。10月29日は「部分日食」になり、地球の影に月の直径が入り込むのは12.8パーセントほど。わずかに欠けた月の姿を、見逃さずに観測しましょう。
部分月食は明け方にはじまり、終わりまでをほぼ日本全国で見ることができます。小笠原諸島などでは、月が欠けたまま沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」になります。
月が最も欠ける「食の最大」は5時14分頃。月が地球の影から抜け出し、部分月食が終了するのは5時54分頃になります。終了間近の月の高度はとても低く、西の空が開けた場所から観察することが必要です。
他にも注目したいのは、9月21日におこる「アンタレス食」で、月がさそり座の一等星アンタレスを隠す現象です。9月29日には満月と一致する「中秋の名月」も。これから観測できる、多彩な月の現象を楽しみましょう。
・参考文献
『アストロガイド 星空年鑑 2023』 アストロアーツ
・参考サイト
国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年5月)」国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年8月)」国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2023年10月)」