毎日の食事で「何を食べるか」はもちろん大事ですが、それ以上に「どう食べるか」がとても大事です。皆さんは「6つの“こ食”」って聞いたことありますか?現代の食生活の乱れを表した言葉です。ここでいう6つのこ食の「こ」に当てはまる漢字が6つあります。
1つ目に「孤食」です。家族がいない食卓で、一人でごはんを食べることを言います。コロナで外出や人と会うことの自粛が続き、一人暮らしの人は、毎日、毎食一人ということもあるかもしれません。本来であれば、家族や気の置けない仲間と「美味しいね!」とかお話をしながら笑顔で一緒に食べるというのは一番のご馳走です。一人でご飯を食べると、早食いやだらだら食いにつながったり、子どもの場合は誰にも注意されず、好き嫌いが増えてしまったりすることがあります。そして、成長の真っ最中である子どもの場合は特に、コミュニケーションが少なくなることで、社会性や協調性がなくなるなどの影響が出てきてしまう恐れもあります。
大雨や暑さに注意が必要な時期であり、タイミングが難しいですが、気象情報に気を付けながら誰かを誘って屋外で短時間のランチをする、というのであれば取り入れやすいのではないでしょうか。
全国の2週間天気はこちら食事をしない間はマスクをするということを鉄則に、少人数で短時間の会食を取り入れるということも孤食を防ぐには必要だと思います。オンラインで食事会をするというのも孤食は避けられると思いますので、少し意識してみてください。
2つ目に少しの量しか食べない「小食」です。栄養不足で、無気力になるなどの弊害が出てしまいます。もちろん食べる量には個人差がありますが、あまり食べないということの裏には、寂しさやストレスが隠されている場合があったり、お菓子やジュースなどの高エネルギーのものを摂り過ぎていることなどが原因にあげられます。私は2歳の子供を育てていますが、同じ年頃のお子さんがいるご家庭で、「ごはんをなかなか食べてくれない」という悩みを耳にします。先ほどの一人で食べる「孤食」が原因のこともあります。普段はあまり食べなくても、保育園などでほかの子供達と一緒だとパクパク食べるというのも良く聞きますが、楽しい気持ちには食欲を促す効果があるのです。無理に食べさせるということではなく、楽しい食事を心がけるというのはそれだけ大事なことなのです。
また、作りたてのあったかいお料理を食べさせてあげたいと思い、つい時間をかけてしまうこともあるかもしれませんが、一緒に食事をとりにくくなるというデメリットもあります。作り置きや手抜き料理、冷凍食品なども活用して、一緒に食事をとるということが必要です。
3つ目に「個食」です。別名で「バラバラ食」とも言われます。家族揃って食卓についているのに、各自好きなメニューを食べている状況です。一緒のものを会話しながら食べると、時間や気持ちが共有出来て、一体感や安心感を得られますが、それぞれが好きなものだけ食べていると、好き嫌いを増やし、協調性のないわがままな性格になってしまう可能性があるそうです。