第三の「率先避難者たれ」とは、通常私たち人間は「自分は被害に遭わないだろう」と考えがちで、いざという時になかなか「逃げる」という行動ができないそうです。
これは、正常性バイアス(自分にとって不利な情報は無視するという人間の基本的な心理特性)という心理が関係していて、なかなか避難するという行動に移せずにとどまってしまうそうです。
ただ、津波は少しでも避難を躊躇すれば、犠牲になってしまいます。自分が「率先避難者」となり、いち早く行動することで、周囲も同調して避難する。結果みんなの命が救われる。ということにつながるという教えです。
釜石市の津波防災教育のように、自然とどう向き合うべきか、日頃からその姿勢を育む教育や訓練によって、生き延びた命があります。地震などの危機にどう立ち向かうべきか想定しておくことはとても大切であると感じました。災害発生時はほとんど行動ができなくなると考えて、安全なうちに、まずは、自宅の防災について考え、整えておくことから始めておきましょう。
出典:
内閣府ホームページ 津波から命を守る参考文献 特定非営利活動法人 日本防災士機構 防災士教本より引用