災害時の心得として大事なのは、「自分の身は自分で守る」ことです。
危険な場所を把握しておき、少しでも危険が迫るような場合には、近づかないことが大切です。
家族で実際に避難場所までのルートを歩いてみるのも良いでしょう。
大雨によって歩道が真っ黒の濁流であふれたら、側溝がどこにあるのかなど把握ができなくなります。安定した天気の日に、大雨の日を想定して散歩しながら危険がないか確認しておきましょう。これなら小さいお子さんと一緒でもできそうですし、防災について考えるきっかけになりそうですね。
また、古い地名や昔の地図から水害の危険性を読み取る手掛かりがつかめることもあります。
「沢」「深」「田」「灘」など水に関連した文字が地名に入っている場合、昔は川が流れていた場所や湿地であるなど、その土地が水害を経験している可能性があります。
「蛇」「竜」「龍」が使われている地名には、増水時の川の流れを蛇や竜に見立てて名付けられていることがあり、過去に大規模な土砂災害が発生しているケースがあるとも言われているようです。
家の近くは昔はどんな地名だったのか図書館や歴史博物館などで確認して、どんな災害があったのかまで調べてみると、水害対策には何が必要かを考えるきっかけになります。防災をテーマにした夏休みの自由研究にもなりそうですね。
参考資料:
国土交通省 国土地理院 地名と水害