地震発生時は、震源付近の地面が持ち上げられたり、押し下げられたりします。
地震が海域で発生し、震源が海底下の浅いところにある場合、海底面の上下の変化は、海底から海面までの海水全体を動かし、海面も上下に変化します。この変化が周りに波として広がっていく現象を津波といいます。
津波の多くの場合は、海底で地震が起きて、陸上で強い揺れを感じた後、津波がくるパターンです。ただ、このケースばかりではないため注意が必要です。
地震の揺れは小さくても、発生する津波の規模が大きいものを「津波地震」と呼んでいます。1896年に発生した明治三陸地震の際、地震の揺れは震度2や3程度で気にとめないレベルの地震であったのにも関わらず、地震後約30分後に遡上高として38メートルにも及ぶ大津波が襲来しました。日本の津波災害で史上最大の約2万2000人以上もの死者を出す大惨事となりました。
地震の揺れが小さくても、ゆっくりとした揺れが長く続く場合は、津波に警戒が必要です。
また、地震の揺れを感じなくても、遠く離れた海域で発生した津波が襲来することもあり、これを「遠地津波」と呼んでいます。
1960年5月23日のチリ地震が典型例で、南米チリ沖で発生した超巨大地震(M9.5)による津波は、15時間後にハワイ、23時間後に日本の沿岸を襲来し、北海道から沖縄にかけて142人が犠牲になりました。
現在では、ハワイにある太平洋津波警報センターが、太平洋全域の地震・津波の監視を行い、速やかに津波に関する情報を伝達する体制が整備されています。
参考資料:
内閣府 防災情報のページ