続いては、局地的な大雨のサインについてです。今では「
ゲリラ豪雨」といった方がピンとくる方も増えているのかもしれませんが、「ゲリラ豪雨」は気象用語ではなく、実際はある程度予測できたピンポイントで降る大雨のことを示しています。
その局地的大雨は発達した積乱雲によってもたらされるものです。積乱雲はどういう時に発生するのかというと、地上と上空の気温差が大きく、雨雲の元になる水蒸気がたくさんあるほど発生しやすくなります。
朝から強烈な日差しで気温が上昇している中、上空に寒気が流れ込む際はまさに空気中の対流活動が活発になり、「
大気の状態が不安定」となります。また、太平洋高気圧の張り出しがやや弱まり、高気圧の縁を回って、南から暖かく湿った空気が流れ込む際も局地的に雨雲が発達しやすくなるでしょう。
夏に天気予報でよく聞くワード「大気の状態が不安定」というのは、積乱雲が発生しやすく、局地的に大雨や雷雨が起こりやすいサインでもあると覚えておいてください。