近年、南方種であるナガサキアゲハ(Papilio memnon)が北陸や関東、そして最近では福島など東日本でよく見られるようになっています。ナガサキアゲハは地球の気候温暖化の指標生物として注目されいるのです。アゲハの仲間ではありませんが、かつては奄美諸島にしかいなかったアカボシゴマダラも、各地で普通に見られるようになってきています。アカボシゴマダラに関しては奄美由来ではなく、大陸や台湾からの外来種ではないかと言う推測がされていますが、チョウの世界にも気候変動の影響が顕著に見られるようになってきているようです。
参照
日本古典文学大系 日本書紀 下 (岩波書店)
栗氏千虫譜蝶の科名の語源 松井松太郎アゲハチョウが植物を見分けて産卵する仕組みを解明