制汗剤や日焼け止めなど、冬の終わりにいち早く売れ始める夏アイテムについて、売り上げが伸びる時期をエリア別に見てみると、意外なことに北海道など寒いエリアから南下していることがわかりました!
北海道で2月中旬、東北や北陸、中国地方にかけては2月下旬、関東から九州にかけては2月の終わりから3月上旬です。
※株式会社インテージSRIデータ(2012~2018年)
https://www.intage.co.jp/service/platform/sri/「夏アイテムの売れ始め前線」が寒いエリアから南下している理由のひとつには、寒い地域ほど少しの気温上昇が暑く感じることがあげられます。北海道では最高気温5℃以上、東北は最高気温10℃以上、関東から九州は最高気温15℃以上が売れ始めの目安です。
ふたつ目の理由として、春一番に代表されるような南よりの風が吹くときは、日本海側の地域ほど気温が上がりやすいことが挙げられます。これは、山脈を越えて吹く風が、山を越える時に水分を失い、風下側に乾燥した高温の風となって吹き降りる「フェーン現象」が起きるためです。雪の多く積もる日本海側ほど、春先は気温変化が大きくなります。
この先も寒い日が続きますが、重いコートを脱いで歩きたくなる日が突然やってくると考えられます。
日焼け止めや制汗剤だけでなく、帽子や春服の準備なども、早めにしておきましょう。
暖かくなった日の翌日には必ずといっていいほど寒の戻りがありますので、天気予報をチェックして計画的に持ち物を準備したいですね。