<記録的短時間大雨情報と大雨警報>同じ大雨に関する情報でも、「大雨警報」は”予想”に基づいて出される情報であるのに対し、「記録的短時間大雨情報」は”観測などの実況”に基づいて出される情報という点で異なります。
記録的短時間大雨情報の発表条件でお伝えしたように、記録的短時間大雨情報は、大雨警報発表中に発表されます。つまり、予想に加えて、実際に記録的な大雨が降っていることを伝えることで、災害に対してより一層の警戒を呼び掛けます。
この記録的短時間大雨情報の発表を始めるきっかけとなったのが、昭和57(1982)年7月23日〜25日にかけて発生した
「昭和57年7月豪雨(長崎大水害)」です。長崎市を中心に、死者・行方不明者が299人にも及びました。
当時、すでに7月に何度も大雨警報が発表されていたことで、市民が「警報慣れ」をしてしまっている状態にありました。このため、1時間雨量100mm以上の雨が降り続く異常なほどの大雨になっていた関わらず、警報が発表されても「今回も大丈夫だろう」と受け取られてしまい、事の重大さ・危険性が適切に伝わらなかったのです。
あのとき、記録的な大雨になっている事がきちんと伝わっていたら…その教訓から、大雨警報とは別に、その地域において短時間で記録的な大雨が降っている状況をすぐに伝えるべきとし、1983年から「記録的短時間大雨情報」として発表するようになりました。