冬はイベントが目白押しとなる北海道ですが、雪不足の影響で各地のイベントが中止になっています。
55年前から続く「あばしりオホーツク流氷まつり」ですが、今年ははじめて雪像が作られないことが決まり、4日間ある日程も2日間に短縮されました(2月8日・9日)。
「あばしりオホーツク流氷まつり」公式サイト1月26日に開催が予定されていた美幌町の「びほろ冬まつり」は、長さ30mの巨大な雪のすべり台と屋外のジンギスカンが目玉ですが、今年の雪不足ですべり台やイベントステージが製作できず、中止を決めました。
また、雪の上をバイクで滑走する十勝スピードウェイのバイク耐久レースは、雪上ならではの人気競技ですが、1月12日に行われるはずだった第1戦が雪不足のため中止となりました。
「十勝スピードウェイ」公式サイト北海道でもっとも大きい冬のイベント「さっぽろ雪まつり」にも雪不足の影響が出ています。大通公園の大雪像を作るのには長い時間がかかるため、毎年札幌近郊から大量の雪が運び込まれますが、今年は札幌では足りないため、さらに遠くの自治体から、例年の2倍のトラックで雪が搬入されました。大通会場の雪像に使う雪はなんとか確保できたものの、今後は大きなすべり台などがある、つどーむ会場への雪の搬入が急がれます。
〈参考:北海道ニュース(UHB 北海道文化放送) 1月9日「積雪ゼロ…アスファルトや地面むき出しに 記録的雪不足で北海道各地の冬イベント 中止相次ぐ」〉
〈参考:北海道 NHK NEWS WEB 1月13日「びほろ冬まつり 雪不足で中止」〉
〈参考:読売新聞ニュース 1月9日「雪不足の札幌、雪まつり開幕までにトラック3千台分の雪搬入〉
新潟や富山など、特に日本海側のスキー場では雪不足のため、コース縮小あるいは閉鎖が相次ぎ、長野など雪が積もっているスキー場に競技大会が集中しています。
日光の天然氷は例年だと厚さが14cm必要ですが、今年はまだ6cmほどしかありません。雪景色が美しい白川郷も、今年はまだ雪が積もっていません。
2月上旬に行われる横手かまくらも、雪が積もっていないので、周辺の山から雪を運んでかまくらを作っています。かまくら1基を作るのに30tの雪が必要なので、遠くから雪の運搬が急ピッチで行われています。
このように、雪と氷がないことには始まらない冬のイベントですが各地で中止、あるいは規模が縮小されています。雪がないと通勤や通学がスムーズになり、雪かきの必要もないので、雪国に暮らす一般市民からすると生活は楽になりますが、観光や農業、季節の行事などに大きな影響が生じています。
冬を楽しみにしていたスキーヤーにとっては雪不足は本当に残念なことです。今後のゲレンデの積雪状況を見守っていきたいですね。
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