札幌では新型のササラ電車が登場していますが、函館では明治時代に客車として使われていた車両を改造して、ササラ電車として使っています。
函館では、札幌で考案されたササラ電車が昭和12年(1937年)に導入され、この時に明治生まれの車体がササラ電車に改造されて、現在もこの古いレトロ車両が使われているのです。
本格的な冬が来る前に試運転が行われます。この試運転もまた、函館の風物詩となっています。今年の試運転は11月11日。車両の前と後ろに取り付けられたササラが正常に回転するかどうかを点検しました。
初出動は札幌より少し早い12月15日。午後4時ごろにササラ電車が駒場車庫から出発し、竹製のササラで線路の雪を掃き出しました。
参考
NHK札幌放送局:さくっとチャンネル11月18日「
函館市電の冬を守る電車」
朝日新聞デジタル11月12日:
雪本番へ「ササラ電車」試運転 車両は明治生まれ 函館函館新聞電子版12月15日:
函館でササラ電車初出動 道南各地で厳しい冷え込みササラ電車は市電の線路を除雪するための専用電車で、日本では札幌と函館で見ることができます。雪が少ない冬はなかなか見かけることができませんが、雪が多いときは、ササラ電車ががんばって雪を掃き出している姿を見かけます。あまりにもドカ雪だと市民生活に大きな影響がありますが、ササラ電車の“勇姿”を見るためにも、そこそこの雪が降ってほしいと個人的に願ってしまいます。