勇壮な大型ねぶたが町を練り歩く「青森ねぶた祭」。日本を代表する祭りの一つです。角材や針金、糸などで人の形の骨組みをつくり、紙をはって絵をかき、中から明かりをともしたら、ねぶたの完成。1体を何ヵ月もかけてつくります。
ねぶたの起源は定かではありませんが、七夕の灯籠流しの変形なのではといわれています。七夕祭りは奈良時代に中国から伝わりました。それとは別に、津軽地方には古来、精霊送りなどの慣わしがありました。これらが一体化して灯籠となり、時代を重ねて、あのような大きなねぶたになったのではと考えられています。
「ねぶた」という名称は、東北地方の「ねむり流し」という風習がもととなっているといわれています。ねむり流しは、眠気を追い払うために、灯籠などを川や海に流す行事です。この「ねむり」の部分が「ねぶた」に転訛したものと考えられています。
2022(令和4)年の青森ねぶた祭は、自由参加だったハネトを登録制とし、8月2日~7日に行われました。
「青森ねぶた祭」公式サイト