二十四節気では、雨水も終わり、そろそろ啓蟄を迎えます。
古来中国では、縁起の悪い奇数の数字が重なる1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は、良くないことが起きると考えられていました。特に3月3日「上巳の節句」は季節の変わり目で、邪気払いの意味を込めて水辺で身体を清め宴会を催し災厄を祓うという儀式がありました。
日本でも古代から身を水で清める禊祓(みそぎはらい)や人形(ひとがた)に痛みや穢れをうつして流す風習があり、中国の儀式と合わさって、人形に災厄をうつし願いを込めて流す「流し雛」が始まりました。今も淡島、鳥取、京都等でひなを流すスタイルは各地に残っています。さらにスタイルを変え、女児のために良縁や健康を祈り華やかな雛人形を飾るスタイルに変わっていきました。
本日は、江戸時代に発展した「つるし雛」をみていきます。家族の健康を祈願し一針一針縫って作成し家族の歴史や想いも毎年重なっていきます。作り手の想いがこもっているためか、つるし雛の姿は何か胸に迫るものがあります。
