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    “だ・い・ふく” デマに惑わされないため...覚えておきたい災害時の情報収集【静岡発】

    災害時の情報収集や連絡手段として活用され、重要性が高まっているSNS。一方で、情報の信頼性の見極めも必要だ。災害時に信頼できる情報を集めるには、「誰が言っているか」、「いつ言ったのか」、「複数の情報を確かめたのか」の「だ・い・ふく」が重要だ。

    その情報の信頼性は

    「あなたの住む街・田山市という市に大型の台風が近づいていて、スマートフォンで情報収集をしている」という想定で、4つの情報が得られた。

    1つ目は、市役所が出した避難情報。

    2つ目は、「ko710」からの発信情報で「スーパーの食品が売り切れていた」と食品に関する内容が書かれている。

    3つ目は、「bousai123」から発信され、「防災大の先生から聞いた」という内容だ。

    4つ目は、「防災情報まとめ」というアカウントから「雨や風はおさまりましたが地盤が緩んでいます、土砂災害に注意してください」という内容となっている。

    これは「情報防災訓練」だ。LINEみらい財団と静岡大学の塩田真吾准教授が共同開発した。それぞれの情報の信頼性について考えるものだ。

    (※情報防災訓練では、本来8枚のカードを使用し、小中学生が訓練する)

    1つ目は、市役所公式のもので信頼性は「高い」。アカウント名の隣に公式マークもついている。

    4つ目と2つ目は、アカウントの信頼性。発信した人が不確かで「やや低い」となる。

    3つ目は伝聞でしかなく、信頼性が最も「低い」となる。

    静岡県内を襲った台風15号

    福島流星記者:
    JR静岡駅南口です。大雨の影響でしょうか。停電が発生しています。信号機がまったくついていません

    台風15号は、静岡県内に大きな被害をもたらした。

    静岡市葵区では送電用の鉄塔2基が倒れ、大規模な停電が発生。広い範囲で復旧し始めたのは、停電してから12時間後だった。

    ーー災害時の情報収集手段は?

    「ほとんどテレビと携帯のニュース。そういう所しかあまり情報はないのかな」
    「ツイッターやSNS、そういうのが多い」
    「静岡市が結構LINEで送ってくれたのを見ていた。この辺で給水していますと」

    スマートフォンは災害時の情報収集や連絡手段として活用されその重要性が高まっている。自治体も緊急速報メールや、SNSを活用し、防災情報を発信している。

    しかし、情報の中には危険、注意すべきことがある。

    デマ情報の拡散も

    今回の台風では、「ドローンで撮影された静岡県の水害」と記載された画像がSNS上に投稿されていた。画像は後に、AIで作成したものだと判明した。

    さらに清水区の断水についてSNSなどで拡散したのが、「給水所の周辺に停まっている車を駐車違反で取り締まっている」とう情報だ。

    これに対し県警は「違反切符を切った事実はない」と否定。しかし警察署には約100件の苦情電話が殺到したという。

    情報教育の専門家は、災害時にはデマが広まりやすいと分析している。

    静岡大学・塩田真吾准教授:
    災害時はどうしてもみんなが正確な情報を持っているわけではないので、どうしてもデマが流れやすい。これは騙してやろうという人と、正義感、親切心で知らせてあげようというのが結果的にデマになっちゃうというのもあるので災害時は非常にデマが出やすい

    デマ拡散で混乱も

    死者273人、全壊家屋8万6000棟と甚大な被害を出した、2016年の熊本地震。

    何を利用して情報収集を行ったのか、総務省が調査を行ったところ通話やメール、SNSなど、多くの人がスマートフォンで情報を得ていた。

    この時にも、悪質なデマがあった。

    2016年の熊本地震の際に投稿されたのは、「ライオンが動物園から逃げ出した」というもの。動物園に苦情の電話が殺到し、職員が対応に追われたとして投稿者は偽計業務妨害の疑いで逮捕された。(投稿者はその後、不起訴処分に)

    また、新型コロナウイルスの拡大初期、2020年には「トイレットペーパーが供給不足となる」といった情報が拡散。一時品薄状態になった。

    間違った情報は、見た人に不安や混乱を与える。

    今回、静岡県を襲った台風でのAI画像の投稿者は、後日SNS上で謝罪した。

    静岡大学・塩田准教授:
    一定数の情報の中には正しいものも誤ったものもありますので、そういったことを見極めていくことが大切になります。SNSは災害時にとても有効に使えると思います。情報収集するだけではなくて、こういうことが起きたということを発信するだけでも減災に貢献できると思うので、そういった有効性はあるかなと

    情報収集に子供の貢献も

    誰でも簡単に「発信者」にもなることができるいま、悪意がなくても、デマを広めてしまう可能性が誰にでもある。情報の中には誤ったものもあるということ、そして災害時における情報との正しい付き合い方を、私たち利用者それぞれが意識する必要がある。

    静岡大学・塩田准教授:
    これから特に防災でいえば、大人よりも子供のほうが情報を早く収集できる可能性もあります。これまで子供は災害時に守られる存在だったんですが、災害時にこれから子供が情報で貢献できるかもしれない。そうなってくると早いうちから情報と付き合う力、リテラシーを付けていくことは大切になってきます

    情報の見極めには“だ・い・ふく”を

    塩田准教授は「一定数の情報の中には誤ったものもある。見極めが大切」と話している。そして見極めには「だ・い・ふく」、「だ」誰が言っているのか、「い」いつ言ったのか、「ふく」複数の情報を確かめたのか、この3つが大切だとしている。

    SNSは災害時の情報収集や連絡手段として活用され重要性が高まっている。災害時だけではなく日ごろから情報を見極めるくせをつけておくことも必要だ。

    (テレビ静岡)

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