シリーズ『熊本地震つなぐ未来へ』です。
長期休園を余儀なくされた熊本市動植物園の復興までの歩みと今後の園の在り方を松本 充史 園長に聞きました。
【熊本市動植 松本 充史 園長】
「この辺りは特にひどかった。〈しばらく開園できないことは間違いない〉と思った」
【尾谷 いずみ キャスター】
「道が割れて、かなり段差ができているような状態ですね」
熊本市動植物園は地震で地割れが発生し、檻も破損動物に被害はなかったが、長期休園を余儀なくされた。
【松本 充史 園長】
「いつ開園するのかが全く見えない、動物をいい状態に保ってきたが、被災した地域で何ができるかといえば何もできない状況に〈つらいな〉と」
もどかしさを抱えていた職員は新たな試みを始める。
【子どもたち】
「かわいい」
小学校に出向き『ふれあい移動動物園』を開催。
【松本 充史 園長】
「『心に傷を受けた子供たちを癒やす』というテーマで行った。でも実際のところは、子供たちは〈癒やされたい〉と思って待っていたわけではなく、動物と会って感じた不思議なことや疑問をどんどん言ってきてくれた。それができると、どんどん元気になる。僕らは『心の復興』をサポートするべきだと」
開園を望まれ続け、地震から約10カ月、一部エリアで営業再開。
【松本 充史 園長】
「ようやくお客さんを迎え入れられる門で待つ時のうれしさ。全面開園の時もそうだったが、これだけ待っていてくれたことや動植物園がレジャー施設としてではなく、地域になくてはならない場所として、求められているんだろうなと」
全面開園は地震から2年8か月後。今では市民の憩いの場として、にぎわいを見せる
【松本 充史 園長】
「一緒に働いてきたスタッフや応援してくれた市民などと一緒にやってこられたことはとても大きな10年だったなと。動物や植物、江津湖を見て素晴らしい風景や、そういった場所で生きているということを考えてもらい、そういったことを感じてもらえるものをここにどれだけつくっていけるかが地震を通じて、とても大事だと思った」
『心の復興』のためこれからも多くの人に笑顔を届ける。

