テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが天気の豆知識を解説するコーナー。今回は、「降水量ゼロ」についてお伝えします。
2月の満月は「スノームーン」
2月2日は満月でした。2月の満月には「スノームーン(雪月)」という別名があります。これは、「大地の多くが雪に覆われる季節」にちなんで名付けられていますが、宮崎県内平野部では雪はもちろん、雨も降らない「晴れ」の天気が続いています。そしてついに、新たな記録が生まれてしまいました。
宮崎市では、1月の降水量が「ゼロ」となりました。これは1886年(明治19年)の統計開始以来、140年の歴史の中で初めてのことです。
しかし、「1月の間、雨が降っているのを見たような気が?ぱらっと降ったんじゃないか?」と思う方もいるかもしれません。実は、気象台の記録には「ゼロ」の表記に2つの種類があるのです。
気象台の記録「--」と「0.0」の違いは
古山予報士は、気象台の記録表を使ってその「からくり」を解説しました。
「--」の表記:
雨が一滴も、ひとポツリも降らなかった、正真正銘の「無降水」を意味します。
「0.0」の表記:
実は雨が降った(観測された)ことを意味します。ただし、その量が0.5ミリ未満だった場合、統計上は切り捨てられて「0.0」と表記されます。
1月の宮崎市では、この「0.0」さえも記録されない日が26日もあり、歴史的な、カラカラの1ヶ月となったのです。
2月の別名「如月(きさらぎ)」の語源
2月1日から新しい月に入りましたが、2月の別名は「如月(きさらぎ)」です。この言葉の語源について、古山予報士からクイズが出されました。
Q. 「きさらぎ」の語源はどっち?
Ⓐ 衣更着(衣を更に着る)
Ⓑ 雪更来(雪が更に来る)
正解はAの「衣更着」 です。
2月は暦の上では春に向かいますが、まだまだ寒さが厳しく、「衣(きぬ)をさらに重ね着する」ことから「衣更着(きさらぎ)」になったという説が最も有力です。(諸説あります)
しかしこの先は、衣を着たり脱いだり着たり脱いだりの一週間になりそうです。2月4日は「立春」で、暦の上では春が始まります。しかし、今年は気温の変動が非常に激しくなります。
3日の朝は、美郷町神門で氷点下7℃、宮崎市でも0℃など、真冬の冷え込みが予想されています。一方で、4日の水曜日から6日の金曜日にかけては、一気に3月並みの暖かさになる見込みです。
しかし、古山予報士は「週末には再び強い寒気が入り、真冬並みの寒さに戻る」と警鐘を鳴らします。「一旦、ダウンジャケットがいらないほどの暖かさになりますが、週末に備えてダウンはまだしまわずに置いておいてください」と、まさに「衣更着」が必要な1週間になりそうです。
季節の変わり目、空を見上げて「スノームーン」を楽しみながら、昔の人が名付けた「衣更着」という言葉の通り、服装で上手に体温調節を行っていきましょう。
(テレビ宮崎)

